多くの人が一度は夢見る「漫画家」という職業。昨今はSNSの普及により、誰もが気軽に作品を発表できる時代になりました。しかし、数多のクリエイターの中から抜きん出て注目を集めるのは至難の業。なかなか芽が出ず、わずかな応援を頼りに活動を続ける漫画家も少なくありません。
そんな中、かつて倉庫でのアルバイトで生計を立て、一時は無一文にまでなったという漫画家「わかなはなび」先生が、X(旧Twitter)で自身の壮絶な体験談を投稿し、大きな話題を呼んでいます。勤めていた会社が倒産し、人生のどん底に突き落とされたことをきっかけに、一念発起して創作活動に専念。今では漫画だけで生活できるようになったという大逆転劇に、ネットからは「時代が作者に追いついた最高の例!」といった感動の声が寄せられています。

ことの発端は、あるXユーザーのポストでした。今をときめく人気漫画家であるわかなはなび先生が、実は「引退10年」を経て返り咲いた人物だと知り、驚いたという内容です。「時代が変わって、昔よりクリエイターが活動しやすい環境になったのかな? AIみたいな問題もあるけど」と綴っています。

このポストに、わかなはなび先生ご本人も反応しました。
本当にこの時代に感謝です!2年半前は倉庫でバイトしながら「このまま一生バイトなのかな」って思いつつ趣味で漫画描いてたけど、バイト先が潰れて無職になった時「駄目だ、このままじゃ」って創作と向き合ったから今があるんです。
昔は無かったSNS、Skeb、クリエイター支援サイト、電子書籍……本当に今の環境に感謝!そして何より、応援してくださる皆様が居てくれたからここまで来れました!いつも本当にありがとうございます。

さらに先生は、2年半前に勤め先が倒産した当時のポストも引用。無職かつ無一文になり、人生に絶望して本気で「夜逃げ 方法」などを検索していたことを告白。「まさか今こんなに沢山の方に作品を見て頂けるなんて…人生何が起こるか分からないもんですね。今も必死ですが、なんとか創作で生計を立てられるようになりました!」と、当時を振り返っています。
2022年10月2日の元ポスト
「無職になりました。長年勤めてたバイト先が潰れました。今まで全く漫画で食べていけなくて趣味でいいやって思ってたけど、いい歳だし描きたいものやりたい事も増えてきたので、今回を機に創作で食べていけるように頑張ってみたいと思います。よろしくお願いします!」
先生は自身の経験をまとめ、同じように苦しむクリエイターの参考になればと、2年半前の壮絶な状況と、そこから這い上がるために行った具体的な行動を公開しました。
① 借金200万円。月々18万円の返済に追われ、督促の電話で胃が痛む日々
② 月収はわずか12万円。しかも勤め先は倒産寸前
③ 家賃を半年滞納し、大家さんから立ち退きを迫られていた
④ ガチで「夜逃げ 方法」を検索していた
そんな絶望的な状況から、以下の行動を起こしたそうです。
① 市役所に相談 → 「住居確保給付金」を申請し、数ヶ月分の家賃補助をゲット
② 朝は短期バイト、夜も別のバイトを掛け持ち。空き時間でSkebの依頼をこなし収入を補填
③ 「法テラス」で弁護士に相談し債務整理 → 月々の返済額が18万円から2万円に激減
④ 単行本の契約を見直し → 印税率を上げてもらい、安定収入を確保
⑤ SNSで作品を発表し、電子書籍化 → ダウンロード販売の販路を大幅に拡大
これらの努力の結果、今では借金を完済し、仕事部屋のある新居へ引っ越すこともできたそうです。ありがたいことに、今後の仕事の予定も埋まっているとのこと。「あの頃は誰にも言えず、本気で人生終わったと思っていましたが、声を上げれば助けてくれる場所はあります。この経験が、今同じように苦しんでいる誰かの道しるべになれば嬉しいです。そして、ここまで支えてくださった全ての方に、本当に感謝しています!」と締めくくっています。

この壮絶な体験談には、多くのユーザーから共感と称賛のコメントが殺到しました。
「夢に向かって戦い、成功を掴んだ姿が本当にすごい!」「努力で勝ち取った人生、胸を張って賞賛を受け取ってください!」といった感動の声や、「『諦めない』『続ける』って本当に大事ですよね。自分も脚本家として再起した経験があります」など、同じクリエイターからの共感の声も寄せられています。

感動的なコメントだけでなく、ファンからはユーモアあふれる祝福のメッセージも。
「昔の絵と比べると、キャラクターの胸も大きくなってませんか?」、「昔は胸まで無一文だった感じがします」といったツッコミや、「実力と胸の成長は比例する!?」といった愛あるイジりも飛び交いました。

▼ 2年半前、無職になったことを報告し、創作への専念を誓ったポスト。

▼ 時の経過と共に起きた"サイズ"の変化は、ファンの誰もが感じるところでしょう(笑)





この「無職からの大逆転ストーリー」は、創作活動の厳しさだけでなく、SNSや各種支援サービスといった現代ならではのプラットフォームを活かすことで、誰もがチャンスを掴める時代であることを示してくれました。
via: togetter