カプコン、Switch 2の「ゲームキーカード」をデジタル販売扱いと発表! ゲーム保存界隈から「失望」の声が上がるワケ

任天堂の次世代機「Nintendo Switch 2」(仮称)の登場が目前に迫る中、そのユニークな「ゲームキーカード」システムが早くも話題沸騰中! そんな中、カプコンが最新の決算報告で、『ストリートファイター6』のゲームキーカード版が「デジタル販売」として計上されることを明言しました。これには業界関係者やゲーマーから、賛否両論の声が上がっています。

▼カプコンの最新決算Q&Aで、Nintendo Switch 2版『ストリートファイター6』のゲームキーカード版が「デジタル販売」に分類されることが明らかに

このゲームキーカード、実はSwitch 2で採用されるちょっと特殊なパッケージ販売形式なんです。カード自体にはゲームデータは入っておらず、デジタル版のダウンロードコードが付属しているだけ。つまり、ゲームを遊ぶにはネット経由でダウンロードが必須になるわけですね。通常のデジタルダウンロードと違うのは、このキーカードが転売可能で、他のSwitch 2本体でも使える点。バーチャルなゲームカードの貸し借り機能に頼る必要がないのは良いのですが、ゲーム保存界隈からは「完全な保存や流通を制限する」と、厳しい声が上がっています。

現在のところ、ほとんどのサードパーティ製ゲームはこのゲームキーカード形式でリリースされる見込み。その主な理由として、メーカーが利用できるカードの容量が最大64GBに制限されており、ゲームの媒体選択肢が限られていることが挙げられます。これにはゲーム保存コミュニティも「がっかり」と失望を露わにしており、将来的なゲームの歴史的保存や入手性が損なわれるのではないかと懸念を表明しています。

中でも、『システムショック リメイク』の開発元であるNightdive StudiosのCEO、スティーブン・キック氏もこの件についてズバリ言及。メディアの取材に対し、「任天堂がこんなやり方を採用するなんて、正直がっかりです。長い歴史を持つ企業として、もっとゲーム保存を重視してくれると期待していましたから」と、本音を漏らしています。

さらに、『ファークライ4』や『アサシン クリード III』のゲームディレクターを務めたアレックス・ハッチンソン氏も、このキーカードシステムをバッサリ批判。ゲームのパッケージ収集や、プレイヤーコミュニティにおける昔ながらの楽しみが損なわれると指摘しています。

「このシステムは本当に嫌ですね。昔、学校でゲームボーイのカートリッジを交換し合ったような、ゲーム業界ならではの文化的な価値が失われていく気がします」とハッチンソン氏。同時に、任天堂が持つ強力な「懐かしさ」というブランド力があるからこそ、マイクロソフトのような猛反発を受けることなく、この手の政策を市場に押し通せるのではないかと指摘しています。

このゲームキーカードを巡る議論は、ゲーム業界がデジタル化の波に乗りつつも抱えるジレンマを浮き彫りにしています。デジタル配信は利便性やコスト面でのメリットをもたらす一方で、ゲームの保存や文化継承という面では新たな課題に直面。今後、利便性と保存性の間でいかにバランスを取っていくのか、ゲーム業界とプレイヤーコミュニティが共に注目すべき重要なテーマとなりそうです。


via: VideoGamer GamesIndustry.biz