近年、VTuberが爆発的な人気を博し、日本だけでなくアジア、さらには欧米でも一大ムーブメントを巻き起こしています。しかし、その一方で、推しVTuberの引退や卒業に心を痛めるファンも少なくありません。リアルアイドルとは異なり、中の人の情報が公開されることは稀で、転生しない限り、二度と会えない可能性が高いからです。
そんな中、日本のX(旧Twitter)で先日、切なくも感動的な物語が投稿され、大きな注目を集めました。それは、かつて深く愛したVTuberが引退した後、時が経ち、忘れかけていた頃に、まさかの現実世界で運命的な再会を果たしたというもの。このエピソードは多くのユーザーの共感を呼び、「リアル『秒速5センチメートル』だ…」とまで言われています。

投稿主はこう語っています。「かつて、めちゃくちゃ好きだったVTuberが引退したんです。ある日、現実でそのVTuberの話をしていたら、別れ際、その人が突然、推しと同じ声でこう言ったんです。『〇〇さん(投稿主のTwitter名)、Twitterやってます?』って。衝撃すぎて、何も言葉が出ませんでした。呆然と見送るしかなかった。あの瞬間から、俺の人生は狂った気がする。」

この投稿は瞬く間に拡散され、1万件以上のリポストと返信が寄せられました。あるユーザーは「これ、最後のファンサであり呪いじゃん(笑)。心の中で『今まで本当にありがとう!幸せになってくれ!ありがとう、ありがとう!』って叫ぶしかない」とコメント。
また別のユーザーからは「もしかしたら、VTuberとしての最後のパフォーマンスであり、キャラとの別れだったのかもね。」といった考察も寄せられています。

感動して涙したというユーザーもおり、「人と人の縁って一瞬だよね。掴み損ねたら後悔しかない。」と、その切なさに共感する声も。

一方で、「彼女はただお別れを言いたかっただけで、再構築を望んでなかったのかも。何も言えなかったのは、ファンとして最高の対応だったのかもね。」「あの時に戻れたとしても、彼女の新しい人生を応援するのが一番の選択だったと思う」「運命の交錯って本当に一瞬。掴めないと一生後悔する」など、様々な視点からの意見が飛び交いました。

今回の出来事は、他のファンにも似たような記憶を呼び起こしました。あるユーザーは、イベント会場で声をかけられ、それがまさかの引退したVTuber本人だったという体験を回顧。「相手に名前を呼ばれて驚き、『どちら様ですか?』と聞くと、彼女が使っていた名前を告げられたんです。バーチャルな存在が目の前に現実にいることに呆然として、『お疲れ様でした』としか言えなかった。」

この一連のストーリーは、まるでドラマのようだという声が多く、アニメーション監督・新海誠氏の名作『秒速5センチメートル』を連想する人も続出。「この感覚、『秒速5センチメートル現象』って呼んでる。実際に付き合うより、心に深く残るんだよね」と表現するユーザーや、「新海誠監督、次の作品はこれでお願いします!」なんて冗談めかしたコメントも飛び出しました。

もちろん、これが恋愛関係だったというわけではありませんが、引退したVTuberと現実世界で偶然再会するシチュエーションは、確かに感慨深く、胸が締め付けられます。VTuberが人気を集める時代だからこそ生まれる、特別な物語なのかもしれませんね。
via: togetter