「大人向け」って何?元PlayStation幹部の発言が波紋!「任天堂ユーザーは成長したらPSへ?」

元PlayStation幹部の吉田修平氏が、とあるポッドキャスト番組のインタビューで、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)と任天堂の関係について持論を展開しました。

有名ポッドキャスト『Kit & Krysta Podcast』にゲスト出演した吉田氏は、「任天堂は多くの若い層をゲームの世界に引き込む。彼らは成長するにつれて、PlayStationやXboxのような、より“成熟した”プラットフォームへと移行する可能性がある」と語りました。続けて、ソニーは任天堂に常に敬意を払っており、任天堂の成功は業界全体にとってポジティブなことだと付け加えています。

さらに議論を呼んだのは、吉田氏が語った「競合他社」の定義です。ソニーが真のライバルと見なしているのはMicrosoftのXboxであり、任天堂ではないと明言しました。

「XboxはPlayStationと同様の高性能ハードウェアを採用し、ゲームのスタイルもより“成熟”しています。一方、任天堂は家族向けのエンターテインメント志向で、友人や家族との楽しさを重視しており、技術志向ではありません」と吉田氏。ソニー社内で市場分析を行う際、任天堂は「レポートにすら登場しない」とまで語り、両社のコアターゲットが大きく異なると強調しました。

しかし、この「成熟」という言葉のチョイスが、瞬く間に大きな波紋を呼びました。というのも、任天堂プラットフォームでは長年にわたり、『DOOM』や『バイオハザード』、『ウィッチャー3 ワイルドハント』といった、いわゆる「CERO Z(18歳以上対象)」指定の“大人向け”タイトルが多数リリースされているからです。果たして「成熟」が指すのは、ゲーム内容の暴力性やダークさなのか、それともより深遠な物語やテーマ性なのか……これは長年議論され続けているテーマでもありますよね。

この吉田氏の発言は、SIEが長年培ってきたゲームのポジショニング、つまりPlayStationを「成長した後のステップアップ先」、任天堂を「ゲームの入り口」と位置づける見方を踏襲していると見る向きもあります。確かに市場戦略としては一理あるのかもしれませんが、『ゼルダの伝説』や『ゼノブレイド』シリーズなど、任天堂作品にも成熟したテーマや革新的なデザインを持つタイトルがたくさんあることを忘れちゃいけませんよね!

吉田修平氏は現在ソニーを離れていますが、長年PlayStationの顔として活躍されてきた方だけに、その発言には重みがあります。今回の発言は、任天堂の市場における立ち位置と影響力を認めつつも、ソニーがユーザー層の移行に期待を寄せている戦略的な思考が垣間見えるものとなりました。


via: Kit & Krysta Podcast@YouTube