日本のスタチュー、プロップレプリカメーカー CoolProps が破産を発表 ゴジラ、ウルトラマンの高額バストが全額返金されない可能性に消費者が懸念

日本の著名な特撮キャラクターのスタチュー、映像作品のプロップレプリカ製造メーカーであるCoolPropsは、2025年05月21日に事業を停止し、同月26日に破産手続きを申請、同年06月04日に東京地方裁判所から破産宣告を受けました。負債総額は1億4000万円に上ります。発売が長年延期されていた複数のスタチュー商品は在庫がなく出荷できないことが確定しており、CoolPropsが委託していた製造工場に在庫があったとしても、支払いができないため納品が完了できない状況です。

2012年に開業したCoolProps社は、日本の特撮キャラクターや怪獣映画の高価格・高品質なスタチュー製作で知られていました。3Dスキャンやモデリング技術を駆使し、劇中のヒーローや怪獣キャラクターのスーツ造形を忠実に再現することを得意としていました。また、日本映画『キングダム』、『シン・仮面ライダー』、ドラマ『VIVANT』の劇中プロップや撮影用スタチューの製作も手掛けており、2020年には最高売上高1億5000万円を達成していました。

しかし、翌年からは新型コロナウイルス感染症による中国工場の閉鎖、ロシア・ウクライナ戦争による世界的な原材料価格の高騰、日本政府の「金融緩和政策」による円安などの状況に直面しました。既に予約を受け付けていたバスト商品は今年に至るまで出荷が度重なる延期となり、会社の売上高は急落し、経営状況は危機に陥り、最終的に破産に至りました。

これらの出荷不能となったバスト商品は、かつてトイファンが報じた話題の商品「GODZILLA:ORIGINAL SUIT COLLECTION SUIT SIZE BUST PROP REPLICA“HEISEI” GODZILLA」と「ULTRAMAN C-TYPE SUIT SIZE BUST PROP REPLICA」です。3Dスキャン技術を駆使して劇中のスーツを忠実に再現したその優れた造形は期待を集めていましたが、当初の発売日から1~2年の延期を経ても出荷できませんでした。東京地方裁判所から送付された破産手続き執行通知書によると、両商品は在庫がなく出荷できないことが確定しており、CoolPropsが委託していた製造工場に在庫があったとしても、支払いができないため納品が完了できない状況です。

日本メディア「ねとらぼ」の取材によると、影響を受けている東宝、円谷プロダクションは、公式ストアで商品を注文した消費者に対し、商品延期のお詫び状を送付したほか、CoolPropsの破産発表後も詳細な状況把握に努めており、現時点では具体的な回答はできないとのことです。CoolPropsの破産管財人である大江耕治氏は、今後日本の破産法に基づき処理を進め、CoolPropsの残余財産を現金化し、債権者に対し比例配当を行う予定であり、後日債権者説明会を開催する見込みであると述べています。

一方、CoolPropsの破産により商品を受け取れず、返金もされない日本の消費者からは、長年待ち望んだ商品が手に入らないことへの残念がる声が上がる一方で、これらの商品が単価30万円以上と高額であるため、CoolPropsの残余資産では全額の返金が難しいのではないかとの懸念も示されています。一部の消費者からは、CoolPropsの商品が度重なる延期を繰り返していた際に既に被害者の会が結成されており、今回の破産発表には「泣くに泣けない」との声も聞かれます。

via: ねとらぼ 東京商工リサーチ