スマホやゲーム機の保護ケースで知られるアクセサリーブランドDbrandが、Nintendo Switch 2(仮称)用保護ケース「Killswitch」を巡って炎上騒ぎの渦中にいます。このケースを装着するとJoy-Conが外れやすくなるという報告に対し、同社の高圧的な初期対応がコミュニティの怒りを買い、最終的に謝罪。問題の有無にかかわらず、全購入者に対して改良版グリップを無償提供すると発表する事態に発展しました。

事の発端は、一部のユーザーからの「Killswitchを装着した状態で、本体を支えずにJoy-Conだけを片手で持ったり、本体を水平に持ち上げたりすると、コントローラーが通常より外れやすくなる」という報告でした。
Dbrand社の初期説明によると、この問題は、ケースがJoy-Conと本体の間に任天堂が設けた約0.5mmの「遊び」の隙間を埋めてしまうことが原因だとしています。この隙間は、リリースボタンを押さずにJoy-Conが不意に外れるのを防ぐためのもの。しかし、「Killswitch」の構造が力点を変えてしまい、Joy-Conのロック部分に直接負荷がかかることで、より簡単に外れてしまうようになったとのことです。
当初、Dbrand社は海外掲示板Redditで声明を発表。「そんな持ち方するのは不自然だ」「誰もそんな風にSwitch 2を持たない」と一蹴。さらに、この問題を「メントスコーラ実験」になぞらえ、ユーザーが意図的に問題を誇張しているかのような姿勢を見せました。
しかし、この火に油を注ぐような物言いにネットユーザーが激怒。「態度が傲慢すぎる」と批判が殺到し、中にはかつてのiPhone 4「アンテナゲート問題」を引き合いに出し、「スティーブ・ジョブズの名言『そんな持ち方をするな』を再現している」と皮肉る声も上がる始末でした。
コミュニティからの猛烈な批判を受け、Dbrand社は6月25日に新たな声明を発表。態度は一変し、以前の対応が「極めてお粗末だった」と非を認め、全購入者に対して新しいJoy-Conグリップを無償で送付することを約束しました。
「どんな持ち方をしてもコントローラーが外れるべきではない、ということは重々承知しています。我々は理解しました。そして、今後6~8ヶ月は皆さんにネタにされ続けることも受け入れます」と、声明では自虐的なコメントも綴られています。

公式発表によると、Dbrand社は2種類の改良版グリップを用意するとのこと。プランAは、現行版を微調整し、エッジを薄くすることでモーメント(力)を減らし、外れるリスクを低減させるもの。そしてプランBは、Joy-Conが緩む問題を根本的に解決することを目指した、全く新しいデザインだそうです。
ただしDbrand社も、プランBは量産技術的にハードルが高いことを認めており、金型の試作に失敗すれば生産設備ごとスクラップになる可能性もあると告白。「だからこそ、当初はこの方法を選ばなかったのです」と述べつつ、「しかし、ここまで騒ぎになったからには、挑戦する価値がある」と意気込みを見せています。
Dbrand社は7月10日に試作の結果を報告する予定ですが、物流の混乱を避けるため、ユーザーが特定のバージョンを待ってから発送してもらう、といった選択はできないと釘を刺しています。
「我々が唯一約束できるのは、問題を報告したか否か、この一件を知っているか否かにかかわらず、すべてのユーザーにできるだけ早く代替品をお届けすることです」とDbrand社は締めくくっています。
via: VGC