日本の絵師さんをフォローしている方なら、XやPixivなどで作品を公開し、創作活動をシェアしているのを見かける機会も多いでしょう。
そんな中、先日Xで最新イラストを公開し、その圧倒的な画力で注目を集めているのが、若干15歳の絵師たぬきちさん(@Tanukichi_mingo)です。

ご本人の話によると、絵を描き始めたのは昨年からで、画歴は約1年とのこと。にもかかわらず、その作品は驚くべき進化を遂げており、プロの絵師や漫画家からも注目と称賛の声が上がっています。

話題を呼んだのは、著名イラストレーターでキャラクターデザイナーのAKIMAN(安田朗)氏が、たぬきちさんの作品をリポストし、「絵を描き始めて一年でこれか。この3、4枚の絵の進化速度が凄すぎて、何が起こったのか全く理解できない。」と、その驚異的な上達ぶりに舌を巻いたコメントを寄せたことです。

『機動警察パトレイバー』の漫画家であるゆうきまさみ先生をはじめ、多くのプロクリエイターが熱い反応を示し、15歳という年齢が絵の成長期であることに触れつつ、その進化のスピードがまさに「鬼神」の如しだと絶賛しています。

業界の先輩方からの称賛を受け、たぬきちさんは、その返信で非常に謙虚な姿勢を見せています。彼は「まだ見本を見ながら描いているだけで、本当に上手いとは言えません。いつか自分のオリジナルキャラクターを描けるようになりたいです。」とコメント。


それでは、たぬきちさんの画力がどのように進化していったのか、昨年公開された作品から見ていきましょう。

▼ 普段はこういった漫画作品も描かれているようです。

たぬきちさんは、自身の「成長の秘訣」の一つを惜しみなくシェアしています。「最初にキャンバスの解像度を高く設定しておくと、より多くのディテールを詰め込めます!」とアドバイス。まだ模写や模倣の段階だとしながらも、着実に自身のスタイルと目標を確立しつつあるようです。

彼の最近の作品を見ると、まるで何かに覚醒したかのように、一気に画風が大きく進化しているのがわかります。




彼がシェアした昨年10月と現在の富野監督の比較イラストを見れば、その成長と画風の変化は一目瞭然です。
たぬきちさんは過去の自己紹介ポストで、昨年、アニメ映画『ルックバック』を観てXの絵師さんのイラストを模写して練習を始めたのがきっかけで、現在に至るまで約1年だと語っています。

安田朗氏は、この15歳の若者に対し、さらに踏み込んだ長文のアドバイスを送っており、その作品について詳細な分析を加えています。
★ 画面解像度の向上により、線がより繊細に、構図がより精緻になった。
★ キャラクターデザインに表情や個性の違いが加わり、服装のスタイルで区別されるようになった。
★ 色彩表現が過去の単調さから、淡く空気感のある画風へと変化した。
★ ベタ塗りなどのプロの漫画テクニックを使い始め、画面の張力を高めている。
★ 全体的な構図がキャラクター群像のバランスと奥行きを示し、画面に対する成熟したコントロールが見られる。
ネット上の若いクリエイターに対して、ここまで丁寧に講評してくれる安田朗氏の、後進を指導する姿勢と親しみやすさには頭が下がりますね。

他のネットユーザーからも驚きの声が続々と寄せられており、その成長速度を『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイが一年戦争で遂げた進化になぞらえる声や、「15歳の頃、俺は棒人間描いてたわ…」「これはもうオリンピック級の才能と努力だ」といった感嘆の声が上がっています。

15歳絵師たぬきちさんの急成長は、ネット上で大きな話題を呼んだだけでなく、多くのベテランクリエイターがまるで宝物を見つけたかのように指導の手を差し伸べています。これは、彼の今後の活躍に大いに期待せずにはいられませんね!
via: togetter