「触ってガンダムを感じる」全盲の方もアニメや模型を楽しめる! 日本のネットユーザーが感動体験をシェアし話題に

ACGファンの皆さんなら、きっと模型集めやアニメ鑑賞が日課になっていることでしょう。でも、もし目が見えなかったり、一部の感覚が制限されていたりする方が、どうやってその楽しさを味わうのか、考えたことはありますか?

先日、日本のX(旧Twitter)で、ある投稿主さんが視覚障がいのある方との交流体験をシェアしました。「目が見えなくても、アニメやゲームは好きになれるし、楽しめる!」というメッセージが、多くのアニメ・模型ファンを感動させています。

話題のきっかけとなった投稿主さんのポストによると、お父様の職場の全盲の同僚の方が、『機動戦士ガンダム』に興味津々で、ガンダムの機体が一体どんな形をしているのか、ずっと知りたがっていたそうです。そこで、投稿主さんはご自身のガンプラを持参し、その方に触ってもらったとのこと。すると、同僚の方は模型を触った途端、大喜びで「ついにガンダムの形がわかった!」と声を上げたそうです。

投稿主さんも「こうして手で触れて形を感じられる体験って、本当に素晴らしい。ガンプラって最高だなって改めて思いました!」と、感動を語っています。

さらに投稿主さんは、この同僚の方が「ガチのアニメファン」というわけではないものの、話題作には強い好奇心を持っていると補足。「目が見えないからといって、アニメやゲームに興味を持てないわけじゃないし、楽しめないわけでもない」という言葉は、多くのネットユーザーの共感を呼びました。

投稿主さんがお父様の同僚に実際に尋ねてみたところ、目が見えなくても、セリフや音声表現からその場の雰囲気を感じ取れるとのこと。例えば、戦闘シーンなら、キャラクターの声の感情、爆発音、打撃音などから状況を把握し、十分に体験できるそうです。

ホラー映画なども、BGMや登場人物の会話から、しっかり恐怖感を味わえるそうで、「『リング』は目が見えなくてもすごく興味があるから観てみたい!」と話していたとか。

この投稿には、大量のコメントが寄せられ、多くのネットユーザーが同様の経験や意見をシェアしています。「全盲の友人が模型を触るだけで、どの型の列車か当てててマジ尊敬した」「昔、美術館で全盲の方が模型を触りながら解説を聞いているのを見て、アートは目だけで見るものじゃないんだなと知った」「最近は立体的なフィギュアやぬいぐるみがどんどん増えて、障がいのある方にとってもエンタメの選択肢が増えてるよね」といった声が上がっています。

中には、「アニメって、そもそも音の表現がすごく魅力的だよね」という意見も。映画やドラマが頻繁に画面を切り替えるのに対し、アニメは効果音やセリフのつながりがよりスムーズで、「ながら見」しやすいのだとか。作業中にBGM代わりにアニメを流すことも多く、画面を見なくても内容がわかるから、かえってストーリーに没入できる、という人もいました。

アニメ映画『ガールズ&パンツァー』の副音声バージョンでは、声優さんが視覚障がいのある観客のためにシーンをナレーションし、誰もが映画を楽しめるように工夫されています。アニメだけでなく、ゲームの世界でもバリアフリーデザインが進んでいますね。例えば、盲目の格闘ゲーマー「BlindWarriorSven」さんが「EVO 2023」の『ストリートファイター6』部門に参戦し、会場を大いに沸かせたのは記憶に新しいところです。

さらに、美術館では触れる展示品を設け、視覚障がいのある方が「絵画を触って」アートを理解できるような取り組みも。アメリカのディズニーランドでも、視覚障がいのあるゲスト向けに模型を使ったガイド施設がデザインされており、より参加型の体験ができるようになっています。

五感が正常な私たちにとって、感覚に制限のある方がどのようにエンタメを楽しんでいるのか、想像しにくいかもしれません。しかし、実際には彼らも私たちと同じように、その世界を満喫しているのです。

この一連の話題は、「エンタメの楽しさに境界線はなく、感覚にハンディキャップがあっても体験できないわけではない」ということを多くの人に教えてくれました。もし皆さんの周りにそういったご友人がいたら、ぜひ色々な方法で、その楽しさを一緒に分かち合ってみてはいかがでしょうか。

via: togetter