近年、その進化が世界中から注目を集めているAI技術。画像や動画の生成、スマートな対話機能、さらには文書作成まで、多くの人々がこの新しいテクノロジーを試す一方で、さまざまな議論も巻き起こっています。
皆さんも最近、いわゆる「AIが生成したジブリ風のイラスト」をSNSなどで見かけたことがあるのではないでしょうか。今やネットの至る所で見かけるこの手の画像は、時に公的機関の広報物に使われることも。そんな中、日本のX(旧Twitter)で、あるユーザーが投稿した「父親がLINEのプロフィール画像を“AIジブリ風”に変えたのが本当に最悪」という嘆きが大きな話題を呼んでいます。

投稿主によると、父親は定年退職してからというもの、毎日YouTubeで政治系の動画に夢中になっているとのこと。そんな父親が、あろうことか自作のAIイラストをプロフィール画像に設定したのを見て、思わず「最悪のアイコン」とポストしてしまったそうです。さらに面白いのが、その様子を見たお母様の反応。「私は20年 2chの鬼女板見てるから、こういう事にはもう慣れた。」と、達観した一言を返したのだとか…!
(※鬼女板:既婚女性が集まる匿名掲示板の通称。夫や家庭への愚痴などが多く投稿されることで知られています)

この投稿には、「この画風、ジブリの劣化コピーみたいで見てて飽きるし、なんか嘘くさい」「うちの親父の背景画像がこれで、マジで悲惨…」といった共感の声が殺到。「見てて不快になる」「気取ってるくせに安っぽい」といった辛辣な意見や、果ては「詐欺アカウント感がすごい」といった声まで上がっています。

多くのコメントでは、この手のAIイラストが不快感を与える理由について、単にアンチAIだからというわけではなく、既存の素材を安易に組み合わせただけでオリジナリティに欠け、詐欺アカウントや怪しい情報商材の広告で乱用されているため、見かけるだけでウンザリしてしまう、と分析されています。中には「偽物のブランドバッグを持って出歩いてるみたいで、安っぽくて恥ずかしい」という、なんとも的を射た例えも飛び出しました。

しかし、こうした風潮に異を唱える声も一部にはあるようです。ある業界では「親しみやすくクリーンな印象」と捉えられており、医師や営業職、ベンチャー企業の経営者といった、ビジネスシーンで活躍するミドル層には意外と好評なのだとか。また、「Instagramだと、この手のAIアイコンを使っている人は結構見かける。コミュニティによって全然評価が違うんだなと感じる」といった指摘もありました。

この「AIアイコンをめぐる审美戦争」は、世代間の価値観の違いも浮き彫りにしています。あるユーザーは「一部の中高年層は、AIみたいな新しい技術を使っているだけで『イケてる』『流行に乗り遅れていない』と思いがち。でも、若い世代から見れば、それはただただ安っぽくてセンスのない象徴でしかない」と鋭く分析しています。
もちろん、著作権の問題や一部のファンが指摘する「スタジオジブリへの冒涜ではないか」という点は一旦さておき、こうしたAI生成画像の普及は、人々の間に存在する「センス」や「価値観」の断絶を浮き彫りにしたと言えるのかもしれません。読者の皆さんは、この「AIジブリ風アイコン」、どう思いますか?
via: togetter