元『週刊少年ジャンプ』編集長・鳥嶋和彦氏、サウジの『ドラゴンボール』テーマパークに異論! 『金持ちの大人しか楽しめない』とバッサリ

昨年3月、サウジアラビアのキディヤ投資会社が、世界で唯一となる『ドラゴンボール』のテーマパーク建設を発表。公開されたコンセプトアートは、世界中の『ドラゴンボール』ファンを熱狂させました。

「なんで日本に作らないんだ!」と戸惑う声も多かったものの、資金力と規模を考えれば、サウジアラビアが適任という見方も。しかし先日、日本メディア『ダイヤモンド・ライフ』の報道で、元『週刊少年ジャンプ』のレジェンド編集長・鳥嶋和彦氏が真っ向から反対意見を表明。「ドラゴンボールのテーマパークなんて作るべきじゃない!」と断言したことで、このニュースは多くの日本のネットユーザーの間でも話題になっています。

その背景には、鳥嶋氏が「ジャンプ作品は日本の子供たちが育ててきたものだ」と強く信じていることがあります。読者を軽視し、短期的な利益だけを追求する姿勢を批判し、漫画が映像化される際の原作へのリスペクトや、出版社が果たすべき責任についても言及しました。

さらに、「もし自分がまだ集英社にいたら、この計画は絶対に承認しなかった」とも語っています。理由はシンプル——「日本の子供たちが行けないから」です。

サウジアラビアは情勢が不安定であり、日本の子供たちが気軽に行ける場所ではないと指摘。漫画は出版社と作者が共に作り上げるものですが、真に作品を育てたのは、読者であると強調しました。読者がお金を払って支持し、購入することで作品は成り立つ。目先の利益ばかりを追い求めるのは本末転倒だと警鐘を鳴らしました。

鳥嶋氏は、東京ディズニーランドのような場所なら日本の子供たちも当然行ける、と語ります。しかし、サウジアラビアは違う。「あれはもう、お金持ちの大人しか楽しめないものになっている」とバッサリ。世界中で、子供たちが自分のお小遣いで漫画雑誌を買うのは日本だけだ、とも。「『少年ジャンプ』は、日本の子供たちが支え続けてきた文化です。だからこそ、日本の子供たちを軽視するような企画には賛同できない」というわけです。

もしテーマパーク側が、日本の子供たちを無料で招待するようなプランを打ち出すなら、まだ理解できる。あるいは、キャラクターを通じて日本とサウジアラビアの子供たちが有意義な交流を深められるなら、それもアリだと。しかし、現状はそうではない、と。

大谷翔平選手が全国の小学校にグローブを寄贈したように、そういった心意がなければ、私は認めない、と。鳥嶋氏は、この件もニュースで知ったそうで、「ファンが支えてきたキャラクターに乗っかって利益を得ているだけで、手柄だと思っているのは違う」と苦言を呈しました。

もちろん、鳥嶋氏はかつて『ドラゴンボール』の担当編集を務め、その後『週刊少年ジャンプ』編集長、集英社の専務取締役まで務めましたが、現在は集英社を離れ、別の出版社である白泉社で取締役を務めています。

多くのファンからは、鳥山明先生がご逝去されたからこそ、このような海外企画が浮上したのではないか、という見方も。ファンとしては、鳥山先生ご自身が望み、認めていた企画であってほしいと願うばかりです。もちろん、やはり『ドラゴンボール』は日本が生んだ偉大な作品なのだから、日本に建設してほしいという声も根強いですね。

しかし、一部のネットユーザーからは、「日本にはそこまでの資金がない」「『ドラゴンボール』を支えてきた読者はもう大人で、海外旅行も難しくないだろう」という意見も。「『日本の子供が行けないから』という反対意見は、もはや理由にならない」と。また、「もし日本で同規模の施設を建てようとしても、結局は笑いものになるだけだろう」といった厳しい声も聞かれます。

もちろん、現在計画中の『ドラゴンボール』テーマパークは、2030年までの完成を目指しており、まだまだ先の話。一体どんな仕上がりになるのか、全貌はまだ見えていません。実際に完成してから、その評価もより客観的で確かなものになるのかもしれませんね。

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via: ダイヤモンド・ライフ