「日本人ゲーマーは辛口すぎ?」 Steamの新機能で日本のレビュー評価が世界一低いと話題に。「不満は書くけど面白くても褒めない」文化が原因か

皆さん、何かを買うとき、多かれ少なかれ他の人のレビューを参考にしますよね。ゲームも同じで、プラットフォームに寄せられるプレイヤーのフィードバックは、そのゲームのコスパやプレイフィール、長所・短所を知る上で重要な判断材料になります。

そんな中、大手PCゲームプラットフォームのSteamに最近追加された「国別のレビュー」機能が、ネットで大きな話題を呼んでいます。なんと、どのゲームを見ても、日本人プレイヤーの評価が世界で最も低い傾向にあるというのです。これは日本人が特別に厳しいゲーマーだから、というわけではなく、「不満はレビューに書くけど、満足してもわざわざ褒めない」という、なんとも言えない“お国柄”が原因ではないかと指摘されています。

▼Steamでは現在、「国別のレビュー」を確認できます

発端となったのは、X(旧Twitter)ユーザーのしんじさんによる投稿。日本のレビューは一見すると非常に手厳しいものの、コメント内容は的を射たものが多いと分析。その上で、本当の原因は「不満があれば低評価を押すが、ゲームが面白くても、わざわざ高評価を押しにいかない」という行動パターンにあるのではないかと考察しました。その結果、数字の上では日本が突出して「辛口」に見えてしまうというわけです。

Steamの評価はゲームの売上に直結するため、この傾向は無視できません。開発者によっては、日本のアーリーアダプターによる低評価を懸念し、アーリーアクセスや発売初期の段階ではあえて日本語版を提供しないケースもあるといいます。しんじさんは、「一行でもいいから、面白かったゲームには高評価(おすすめ)を押す」習慣が広まれば、開発スタジオもより早く日本語に対応してくれるようになり、日本のゲーマーにとってプラスになるのではないかと呼びかけています。

この投稿には多くのゲーマーが反応。「日本人は『良いものは良い』ってストレートに言わなすぎる」「言われてみれば自分も不満がある時しかレビュー書いてないかも…」と、我が身を振り返る声が相次ぎました。また、「日本人にとっての『無評価』は、海外プレイヤーの『高評価』に等しいのでは」という意見も。しかし、プラットフォームはあくまで数字で判断するため、結果的に日本人は手厳しいと見られてしまうようです。

この現象を飲食店のレビューに例えるユーザーも多く、「些細なことでクレームは入れるのに、素晴らしいサービスを受けてもわざわざ褒めたりはしない」という、日本でよく見られる光景と重ね合わせていました。

さらに、「満足はしているけど満点はつけない」「レビュー内容はベタ褒めなのに、なぜか評価は星3つ」といった“謎ムーブ”を指摘する声も。こうした行動が、平均スコアを押し下げている一因かもしれません。これを受け、「好きなゲームは素直に高評価で応援すべき」「批評家ぶるより、一人のファンとしてポジティブな声を届ける方がずっといい」といった意見が広がっています。

一部のユーザーは、この背景には日本の文化的な側面があると分析します。多くの日本人が「減点方式」の考え方で育ってきたため、満点に近い高評価をつけることに心理的なハードルを感じるのではないか、というのです。特にSteamのような誰もが見られる場所では、この「評価を控えめにする」傾向が顕著になるのかもしれません。また、「市場で売られている製品は、良くて当たり前」という潜在意識があるため、わざわざ褒めるという発想に至らない、という鋭い指摘もありました。

今回の「日本人ゲーマーのレビュー習慣」をめぐる議論は、思わぬ文化的な差異を浮き彫りにしました。日本のプレイヤーは不満を口にすることにためらいはありませんが、称賛の言葉は驚くほど少ないようです。また、この傾向は日本に限らず、中国や台湾、香港、マカオといった他のアジア圏でも見られるとの声も上がっています。

「推しゲーは高評価で応援!」という意識が広まるにつれて、今後は日本人ゲーマーのレビューに対する姿勢も少しずつ変わっていくかもしれませんね。

via: togetter