『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者ジョージ・R・R・マーティンが、長年執筆が遅れているシリーズ新作『冬の狂風』(The Winds of Winter)について再び言及。執筆の遅れを誇りに思っていないと明かし、「全く幸せじゃない」と率直な気持ちを語った。 
ニューヨーク・コミコンに登場したマーティンは、集まったファンに対し、若い頃から締め切りを守るのが苦手だったと告白。現在も出版の遅延に直面し、さらにフラストレーションを感じているという。
「みんなが『冬の狂風』の遅れについて不満を言っているのは知っているが、僕には昔からこの問題があったんだ。契約不履行や締め切りを破ることを喜ぶわけがない。とても不愉快だよ」とマーティンは語った。
マーティンが他のプロジェクトに気を取られ、執筆が停滞しているという批判に対し、彼は創作のインスピレーションは限定されるべきではないとし、自分が興味を持つ異なる作品を完成させる権利があると反論した。「確かに『冬の狂風』はまだ書いているが、他のものも好きだし、これらの物語も僕の子供たちなんだ」と述べた。 
2011年に『竜との舞踏』(A Dance with Dragons)が刊行されて以来、マーティンは『炎と血』(Fire & Blood)、『放蕩の王子』や『王女と女王』といった短編三部作、『氷と炎の世界』(The World of Ice & Fire)など、数々のスピンオフや補足作品を世に送り出してきた。また、長寿アンソロジーシリーズ『ワイルド・カード』の監修を続け、ゲームや映像作品の制作にも携わっている。
小説以外にも、大ヒットゲーム『ELDEN RING』(エルデンリング)の世界観を構築し、HBOの人気ドラマシリーズ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の成功を見届けた。
それにもかかわらず、彼が新しいプロジェクトを発表するたびに、一部のファンからは不満や疑問の声が上がる。マーティンはユーモラスにこう返した。「何か別のものを発表するたびに、ネットが騒がしくなるんだ。『なんで本を書かないんだ?』ってね。言っておくけど、あれは1993年に書き終えた原稿で、彼らが刊行したいと言うから売っただけだよ!」
マーティンは、『冬の狂風』が依然として最優先事項であると強調しつつも、時間が自分に味方していないことも認めた。「多くの人が僕の訃報を書き、永遠に書き終えられないだろうと言っている。彼らが正しいのかもしれない。分からない。でも、少なくとも僕はまだ生きていて、まだ努力しているんだ」と語った。
via: IGN