画像生成に動画制作、賢い対話AIまで、その進化はとどまるところを知りません。今や様々な分野で活用が広がるAI技術ですが、まさかこんな業界にまで進出していたとは…。
X(旧Twitter)で、なんと「パチンコ店」が、タレントなどを呼ぶ「来店」イベントの代わりに、AIで生成したバーチャルキャラクターを起用し始めたという投稿が大きな話題を呼んでいます。この斬新すぎる「AI来店」企画、コスト削減と集客を狙ったものかと思いきや、実はパチンコ業界に長年根付く、とある“暗黙の了解”を浮き彫りにする事態となったのです。

発端となった投稿によると、「まさかAIに仕事を奪われる職業が『パチンコ店の有名人来店イベント』だったとは。お客さんは誰が来るかなんて正直どうでもよくて、その日は台の釘が甘くて勝ちやすいってことだけが重要。だから店側も、いっそ『AI来店』にしちまえってことで、広告も打てるし経費も浮くし一石二鳥ってワケ」とのこと。
この投稿は瞬く間に拡散され、多くのネットユーザーが「え、そういうことだったの!?」「『〇〇さん来店!』ってイベント、実はその日は勝ちやすいですよっていうサインだったのか!」と、長年の謎が解けたとばかりに驚きの声を上げています。

詳しいユーザーによれば、「パチンコ店が『今日は出玉率アップ!』なんて大々的に宣伝すると、風営法的にアウトで警察沙汰になっちゃう。
だから『有名人来店』を隠れ蓑にして、プレイヤーに『お、今日はアツい日だな』と察してもらうための“暗号”として使われてきたんです」とのこと。なるほど、ポスターに載っているアイドルやタレント、時には「誰…?」となってしまうようなインフルエンサーも、実はその“暗号”のための素材だったというわけですね。それならいっそ、出演料のかからないAIキャラクターで代用しちゃおう、という発想に至ったようです。

▼ これまでにも、パチンコ店では様々なタレントやインフルエンサーが宣伝に起用されてきました

この「AI美女が有名人の代わりに来店する」という画期的な(?)企画は、2024年末から2025年初頭にかけて一部で流行の兆しを見せましたが、すぐさまお上の目に留まることとなります。
実は、2025年7月1日に施行される広告宣伝に関するガイドラインの改訂により、AIキャラクターやVTuber、さらにはアクリルスタンドなどを用いて「実際には来店していないにもかかわらず、来店しているかのように見せかける」宣伝行為が明確に禁止されることになったのです。

この事実が明らかになると、ネット上では「長年の謎がすべて解けた…なんでパチ屋って微妙な知名度のタレントばっかり呼ぶんだろうってずっと思ってたけど、そういうことか!」「そりゃあ、来店したアイドルが『握手会に誰も来ない』って嘆くわけだ。店側はファンが来るかどうかなんて関係なくて、『有名人来店』っていう“お題目”が欲しいだけなんだから」「AIで経費削減しようとしたら、即効で行政にハシゴを外されるの、面白すぎるでしょ」といった声が続出しました。

パチンコ業界が長年続けてきた「有名人来店」という名の出玉示唆。その代役として現れたAIすらも公式に禁じ手とされてしまうとは…。これもまた、AI時代の珍事と言えるのかもしれませんね(笑)。
via: togetter