ニンテンドー・オブ・アメリカ(NoA)の元社長として知られるレジー・フィザメ氏が、海外メディア『The Game Business』のインタビューに応じ、今年発売されるNintendo Switch 2の戦略について自身の見解を語りました。同氏は、本体発売初期のゲームラインナップについて「少し戸惑っている」と率直な感想を述べ、マイクロソフトがSwitch 2への参入に積極的でないことに驚きを示しています。
フィザメ氏は、ビジネス的な観点から見ればSwitch 2のローンチタイトルは決して貧弱ではないとしつつも、戦略や勢いという点では「かつてのような衝撃に欠ける」と指摘します。

同氏が言及した、任天堂がSwitch 2の発売から半年間に計画している主要タイトルには、『ドンキーコング バナナパワー全開』、『カービィのスカイフライヤー』、そして新作『ゼルダ無双 封印戦記』が含まれており、さらにクロスジェネレーションタイトルとして『メトロイドプライム4 ビヨンド』と『Pokémon LEGENDS Z-A』が挙げられています。
「そのリストを初めて見たとき、正直なところ少し戸惑いました」と語るフィザメ氏。初代Switchが発売と同時に『スーパーマリオ オデッセイ』と『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』という2大巨頭を揃え、さらに完全新規IPの『スプラトゥーン』で畳みかけたのに比べると、Switch 2のラインナップはやや保守的に映ると分析しています。
もっとも、近年強化されている「Nintendo Switch Online」の存在が、プラットフォームの勢いを安定させているとも付け加えています。「無料で提供されるコンテンツは非常に魅力的ですし、『ドンキーコング バナナパワー全開』がハードの売れ行きを牽引するキラータイトルになることは間違いないでしょう」

フィザメ氏はまた、Switch 2がサードパーティのプラットフォームとして持つポテンシャルを評価しつつも、外部の開発チームがハードの性能を最大限に引き出せるよう、任天堂がより充実した開発支援ツールを提供し続ける必要があると釘を刺しました。
「任天堂チームは、過去に『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のような巨大な作品を、ハードの構造を熟知しているからこそ、あの小さなゲームカードに詰め込むことができました。今度は、サードパーティにも同じことができる環境を提供する必要があるのです」とフィザメ氏は語ります。
さらに、マイクロソフトを名指しで挙げ、XboxがSwitch 2への展開にまだ動いていないことに驚きを示しました。「クリスマス商戦までには、もっと多くのXboxタイトルがSwitch 2に移植されると予想していましたが、現時点では何もありません。これは非常に驚きです」
現在、マイクロソフトは『Sea of Thieves』や『Hi-Fi RUSH』をPlayStation 5向けにリリースしていますが、Switch 2に関する新たな計画は発表されておらず、以前に約束した『コール オブ デューティ』シリーズの任天堂プラットフォームへの展開も実現していません。