『スーパー戦隊』シリーズ、放送休止へ。東映・白倉Pが語る「少なくとも10年は休ませたい」―シリーズは“休息”期間に

国民的特撮ヒーロー『スーパー戦隊』シリーズが、『第一戦隊五獣者』の放送終了をもって、約半世紀にわたるその歴史に一旦幕を下ろすことが明らかになりました。これに代わる新特撮シリーズ企画として「PROJECT R.E.D.」が始動し、その第一弾として『超宇宙刑事ギャバン Infinity』が発表されています。

本日(11/30)、朝日新聞のインタビューに応じたのは、長年シリーズを支えてきた東映の白倉伸一郎プロデューサー。今回の『スーパー戦隊』シリーズ放送休止の決断に至った経緯と、シリーズ復活の時期について、その胸中を語りました。

白倉プロデューサーが休止の主な理由として挙げたのは、大きく分けて2つ。

第一に、配信プラットフォームの普及により、過去作が強力なライバルになったこと。

第二に、アメコミヒーロー作品のような「大規模クロスオーバー」が絶大な人気を博していること。

こうした環境の変化に加え、50周年という大きな節目を前に、白倉プロデューサーは「戦隊というフォーマットの限界」を痛感したと語ります。視聴者の“マンネリ感”を避け、ブランドを未来へ繋ぐため、東映はシリーズ全体の「総括と反省」を行うことを決断。しかし、これはあくまで“終わり”ではなく“休息”であり、将来的に全く新しい形で復活する可能性も示唆しました。

インタビューの中で、白倉プロデューサーは「戦隊は終わりではなく、休息です」と繰り返し強調。「いや、終わったとは思っていません。これは『休息』です。放送枠は新しい番組に変わりますが、戦隊というブランドが将来的に復活する可能性は十分にあります」とコメントしました。

また、10月に一部メディアで「戦隊終了」が報じられて以降、ファンの反響は予想をはるかに超えるものだったといい、「本当に皆さんに愛されているんだな」と改めて実感したそうです。しかし、復活を望む声が大きいからといって、すぐに再開するべきではないとも考えている様子。「復活させるとしても、少なくとも10年は寝かせた方がいい」と述べ、シリーズを取り巻く環境や制作体制が万全に整ってから、新たな姿でファンの前に帰ってきたいとの考えを明かしました。

もちろん、「我々自身、戦隊の限界を見てしまった。これまでも様々な挑戦で突破口を探ってきましたが、50周年という節目を前に、根本からの見直しが必要なのは明らかでした」と、苦しい胸の内も吐露。IPをただ延命させるのではなく、新たな挑戦が必要だと強調しました。新企画「PROJECT R.E.D.」では、既存の特撮作品の要素を統合しつつ、戦隊シリーズとは異なる新時代のヒーロー像を打ち出していきたいと意気込みを語りました。

現時点では、新企画と『超宇宙刑事ギャバン Infinity』の情報のみが公開されています。プロジェクトの全貌はまだ謎に包まれており、今後もさらなる特撮関連コンテンツが発表される可能性も。ファンは続報に期待して待ちたいところです。

via: 朝日新聞