カバー株式会社が運営するVTuber事務所「ホロライブプロダクション」所属の4期生・天音かなたさんが、12月2日に月末での卒業を発表し、多くのファンに衝撃が走りました。デビューからちょうど6年での、突然の発表となりました。
この発表を受け、翌日のカバー社の株価は前日終値の1,580円から1,504円へと下落。今年の最高値から見ると株価はすでに半減しており、ファンの間では同社の運営状況を心配する声も上がっています。

天音かなたさんが卒業を発表したタイミングを見ると、株価が明らかに下落していることがわかります。4期生の中でも絶大な人気を誇る彼女の卒業が、市場に影響を与えるのは当然と言えるでしょう。

今年2月には3,420円の最高値を記録したことを考えると、現在の株価は半値以下にまで下落していることになります。カバー社の株価は、所属タレントの動向に大きく左右される傾向があり、例えば今年4月に、当時VTuberとして世界一のチャンネル登録者数を誇った「がうる・ぐら」さんが卒業した際も、市場の不安から株価は約10%下落しました。

ファンにとって気がかりなのは、卒業や退職が相次いでいる点です。今年に入ってからだけでも、秘密結社holoXの沙花叉クロヱさん、ホロライブEnglish -Promise-のセレス・ファウナさん、2期生の紫咲シオンさん、ホロライブEnglish -Promise-の七詩ムメイさん、ホロライブEnglish -Myth-のがうる・ぐらさん、元事務所スタッフの春先のどかさん、hololive DEV_ISの火威青さん、そして今月の天音かなたさんと、すでに8名がグループを去っています。
VTuber業界の最大手であるカバー社といえども、このタレントの流出はファンにとって大きな不安材料となっています。昨年も複数のメンバーが卒業しているだけに、その心配は尽きません。

最近の卒業生から語られる理由が「想定外の業務が増えた」「事務所との方向性の違い」「活動のプレッシャーによる心身の不調」といったものであることから、所属タレントの労働環境やサポート体制を懸念するファンの声も増えています。
以前公開された「2026年3月期 第2四半期 決算説明資料」の質疑応答で、社長の谷郷元昭(YAGOO)氏は「タレント数の減少やVTuberの活動終了が収益に与える影響」について問われ、「卒業の理由は個々で異なり、一概には言えません。当社としても、グッズ展開やライセンス事業、企業コラボなど事業が多角化する中で、タレントを支える全体的なサポート体制の構築に注力しています」と回答していました。
しかし、株価は市場の期待を映す鏡でもあります。タレントの卒業が株価に大きな影響を与えていることは、紛れもない事実と言えるでしょう。

もちろん、2018年に1期生がデビューしてから年月も経ち、所属タレントがキャリアチェンジや人生の新たなステージを考えるのは自然なことです。契約更新のタイミングで、活動の方向性を見直すこともあるでしょう。しかし、ここ1~2年の卒業ラッシュは、ファンにとって「自分の“推し”もいつか卒業してしまうのでは」という不安を掻き立てるものであり、今後の展開が注目されます。VTuber業界のリーディングカンパニーとして、カバー社がこの状況をどう乗り越えていくのか、多くのファンが見守っています。