Netflix、ワーナー買収でゲーム業界に衝撃!『バットマン:アーカム』、『モータルコンバット』などゲームスタジオの動向が映像とゲームの勢力図を変える

Netflixが827億ドルでワーナー・ブラザース・ピクチャーズを買収すると発表した後、世界のゲーム業界が最も注目しているのは、膨大な映画やドラマのコンテンツライブラリだけでなく、この取引に含まれる複数の大手ゲームスタジオの存在だ。

『バットマン:アーカム』シリーズで知られるRocksteady Studios、『モータルコンバット』を手掛けるNetherRealm Studios、そして昨年『ホグワーツ・レガシー』で驚異的な収益を上げたAvalanche Softwareといったスタジオの今後の動向は、この買収案件において業界に最も大きな影響を与える変動要素となっている。

Netflixは正式声明でゲームを特に強調しなかったものの、同時に行われた対外プレゼンテーションでは「ゲーム、コンシューマー製品、没入型体験」を統合ビジョンに掲げており、ワーナー傘下のゲーム資産をクロスメディアコンテンツ推進の重要なエンジンと位置付けていると推測されている。

特筆すべきは、Netflixが近年ゲーム業界への参入を積極的に進めており、モバイルゲームのサブスクリプションサービスを開始しただけでなく、ゲーム開発チームへの投資も始めている点だ。今回の買収は、NetflixをAAAゲーム市場に一気に押し上げることになるだろう。

しかし、ワーナーのゲーム部門は過去1年間、混乱に陥っていた。経営層の大幅な刷新に加え、新作をリリースしない状況で、ゲーム事業の年間収益が約5割減少。複数のプロジェクトも相次いで頓挫している。具体的には、

『ホグワーツ・レガシー』の拡張コンテンツ中止、『スーサイド・スクワッド:キル・ザ・ジャスティス・リーグ』の不振によるRocksteadyでの人員削減、格闘ゲーム『マルチバーサス』の一時停止、Monolith Productionsによる『ワンダーウーマン』ゲームの中止などが挙げられる。これらの問題は、Netflixがゲーム部門を大胆に再編するのかという疑問をさらに深めている。

もちろん、Netflixにとって、『ハリー・ポッター』、『DC』、『モータルコンバット』といった強力なIPのゲーム開発能力を持つことは、映像とゲームの双方向の物語展開を推進する重要な武器となり得る。これにより、Netflixは将来的にソニーやマイクロソフトなど、自社ゲームスタジオを持つエンターテインメント大手と直接競合する可能性もある。

一方で、プレイヤーはNetflixがワーナー既存のクロスプラットフォーム展開戦略を維持するのか、それともより緊密な自社エコシステムを構築するのか、その動向を注視している。

買収は最短でも1年以上かかって正式に発効する見込みだが、それまでにNetflixがワーナーのゲーム部門に対してどのような姿勢と動きを見せるかが、今後10年間のエンターテインメント業界の勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めている。

via: Eurogamer.net