先日開催された「The Game Awards 2025」(TGA 2025)にて、『Clair Obscur: Expedition 33』が圧倒的な勢いで数々のアワードを総なめにし、TGA史上最多受賞記録を樹立。この快挙の影で、受賞が有力視されていた他の大作が涙を飲む結果となりました。
その中でも特に、『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』がまさかの無冠に終わったことは、一部のファンの間で大きな不満を呼び、ついには、ある種の奇妙な“抗議活動”へと発展しています。

しかし、その怒りの矛先は、現実世界の司会者ジェフ・キーリー(Geoff Keighley)氏本人ではなく、ゲームの中へと向けられました。
ファンたちは初代『DEATH STRANDING』の世界へと舞い戻り、キーリー氏がカメオ出演しているNPC「ルーデンス・ファン」のシェルターの前で“放尿”するという、なんとも挑発的な行動を繰り返しています。このムーブメントは、『DEATH STRANDING 2』がTGAで振るわなかった翌日の12月12日から始まり、現在もSNS上で拡散され続けています。
初代『DEATH STRANDING』では、ジェフ・キーリー氏はNPCとして登場し、プレイヤーは他の生存者と同様に彼に荷物を届けたり依頼をこなしたりできます。しかし、怒れるファンたちはお使いに興味はない様子で、ゲームに実装されている「放尿システム」を使って不満を表現することを選びました。主人公サムが頻繁にエナジードリンクを摂取するため、リアリティを追求する要素として実装されたこのシステムが、今や全く新しい、皮肉のこもった用途で使われることになってしまったのです。

この一連の行動が特に注目を集めている背景には、キーリー氏と小島秀夫監督の長年にわたる親交があります。小島監督はほぼ毎年TGAのステージに登壇し、新作の発表や近況報告を行うのが恒例となっていました。
しかし、今年は『DEATH STRANDING 2』が半年前という絶好のタイミングで発売され、小島監督自身も客席にいる姿が何度もカメラに映し出されていたにもかかわらず、作品が一つも受賞しなかったため最後までステージに上がることはなく、このことが一部のファンをさらに落胆させる結果となりました。
SNS上では、「naven0m」というアカウントがこのムーブメントの火付け役と見られていますが、すぐさま他のプレイヤーたちがこれに追随。中には「ルーデンス・ファンのシェルターをゲーム内で最も小便をかけられた場所にしてみせる」と意気込む猛者も現れました。もちろん、こうした行為はジョークや皮肉の色合いが濃いものですが、選考結果に対するファンの感情的な反発を如実に示しています。
『Clair Obscur: Expedition 33』がTGAの話題を独占し、『DEATH STRANDING 2』や『キングダムカム・デリバランス2』といった大作がまさかの無冠に終わったことで、関連する議論はしばらく続きそうです。そして、仮想世界で繰り広げられているこの“放尿抗議”は、今年のTGA後日談の中でも、最も突拍子もなく、そして最も話題性に富んだエピソードの一つとして、ゲーム史(?)にその名を刻むことになりそうです。
via: TheGamer