東京都内のある私立男子中学校で、先日行われた入学試験がネットで大きな注目を集めています。
その理由は、社会科の試験に「1979年に放送された、地球連邦政府に対し独立戦争を仕掛けた物語を描いた作品」を答えさせる選択問題が出題されたこと。これが日本のSNSで大きな話題を呼んでいるのです。問題文は明らかにアニメ『機動戦士ガンダム』を指しており、ネット上では「マニアックすぎる悪問だ」「知ってる子にはただのサービス問題じゃん」といった声が上がり、入試問題としての適切さを疑問視する意見が噴出しています。

この話題を投稿したのは、中学入試の時事問題を専門に分析するX(旧Twitter)アカウント。投稿では、「1979年放送」「地球連邦」といったヒントがあり、6択問題ではあるものの、問題自体が教科書外の知識に大きく依存していると指摘。普段アニメに触れていない受験生にとっては手も足も出ないため、公平な入試問題とは言いがたいと述べています。
出題された問題:
増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになってから半世紀、宇宙世紀0079年。「地球から最も近い宇宙都市」が地球連邦政府に対し、独立戦争を挑んだ。1979年にテレビ放送されたこの作品を、次の選択肢から選びなさい。
ア.『銀河鉄道999』
イ.『銀河英雄伝説』
ウ.『機動戦士ガンダム』
エ.『宇宙戦艦ヤマト』
オ.『超時空要塞マクロス』
カ.『新世紀エヴァンゲリオン』

この問題が明るみに出ると、保護者やネットユーザーから不満の声が殺到。「この1問のせいで不合格になった子がいたら可哀想すぎる」「たった1問が合否を分けるかもしれないのに、主要4教科や時事問題と全く関係ない。出題の意図が理解できない」といったコメントが寄せられました。また、受験生本人だけでなく、保護者の世代や趣味までもが有利不利に繋がってしまうのではないか、という公平性を問う声も上がっています。

特に議論を呼んでいるのが、放送年の「1979年」という点。今から約半世紀も前であり、受験生の親世代であっても、当時放送されていたアニメに詳しいとは限りません。ネット上では「50代で、なおかつアニメファンでもないと無理ゲーだろ」といったツッコミも見られました。

しかし、こうした批判的な意見の一方で、異なる見方も出ています。実はこの中学校には「ガンダム研究会」が存在し、過去にはテレビ番組で特集されたこともあるとのこと。学校のパンフレットにも明記されているそうです。このことから、この問題は「学校のことをちゃんと調べてくれていますか?」という学校側からのメッセージであり、特定の興味を持つ生徒に向けた「暗号」のようなものだったのではないか、と推測する声もあります。

また、ある保護者からは「普段から家族に付き合わされて関連作品を観ていたおかげで、子どもが正解できた。『いつ役に立つか分からないものだね』と笑ってしまった」という微笑ましい報告も。もちろん、この1問だけで合否が決まるわけではなく、最終的には総合的な学力が問われるのは言うまでもありません。

総じて、この「ガンダム入試問題」はネット上で賛否両論を巻き起こしており、社会科の問題として不適切だとする意見もあれば、学校の個性や価値観を示すユニークな試みだと捉える意見も見られます。
近年、学力試験にアニメや漫画を題材とした問題が出題されるケースは増えていますが、その出題方法には工夫が求められそうです。
via: togetter