『龍が如く 極3』香川照之さん起用で賛否両論 プロデューサーの「胸糞悪い役が必要だった」発言が火に油

『龍が如く 極3』のキャスティングを巡り、再びファンの間で議論が巻き起こっています。過去に性加害が報じられた俳優の香川照之さんが、リメイク版でキーキャラクターとなる「浜崎豪」役で出演することが決定。このキャスティングに対し、一部のファンからは不満の声が上がっており、制作チームの判断やシリーズが持つ本来の価値観との間に矛盾が生じているのではないかと疑問視されています。

香川さんは2022年に性加害問題が報じられ2019年に飲食店従業員の女性に対して不適切な行為があったことを認め、謝罪しています。この報道を受け、多くのスポンサーが契約を打ち切りました。しかし、そんな中での『龍が如く 極3』への起用は、特にシリーズを通して主人公たちが女性への暴力を決して許さない姿勢を貫いてきただけに、多くのファンにとって受け入れがたいものとなっているようです。

こうしたファンの疑問に対し、過去のあるインタビュー記事が再び注目を集めています。2026年1月に『Game Watch』に掲載されたインタビューで、プロデューサーの堀井亮佑氏は「浜崎豪」のキャラクター設定について、キャスティング段階から「不快感」を一つの軸として考えていたと明かしています。

「浜崎は執念深くてみみっちい、武闘派寄りのヤクザです。カラッとしたタイプではなく、『こいつ、なんか胸糞悪いな』と感じさせるようなキャラクターですね」と堀井氏は語ります。

「この、人に不快感を与えるような雰囲気をリアルに表現できるのは誰だろうと考えた時、自然と香川さんの名前が挙がりました」とのこと。しかし、この堀井氏の発言が、一部のプレイヤーからは「俳優本人のプライベートな問題を、キャラクターのイメージ強化に利用しているのではないか」と解釈され、さらなる反発を招く事態となっています。

もっとも、堀井氏はキャスティングの理由を香川さんのプライベートな問題と直接結びつけたわけではありません。香川さんがこれまでにも数々の怪演や悪役を演じてきた実績に触れ、「あくまでキャラクターの必要性に基づいた起用であり、現実の出来事とは切り離して考えている」と強調しています。

そうは言っても、セガおよび龍が如くスタジオの姿勢を疑問視する声は、ファンの間で依然として根強く残っています。一部のファンからは「体験版のパフォーマンス問題には迅速に対応したのに、なぜ俳優のキャスティング問題については長く沈黙を続けているのか」と、その対応を残念に思う声が上がっています。また、今回のキャスティングそのものが、『龍が如く』シリーズが長年築き上げてきた価値観と乖離しているのではないか、という意見も見られます。

リメイク版の発売が迫る中、香川さんの演技が作品の評価にどのような影響を与えるのかは、市場とプレイヤーの反応を待つほかありません。しかし、今回のキャスティング騒動が、『龍が如く 極3』にとって避けては通れない大きな火種となっていることは間違いないでしょう。


via: Game Watch