アメリカのThe Strong National Museum of Playが主催する「世界ビデオゲームの殿堂」(The World Video Game Hall of Fame)より、2026年の最終候補作品が発表されました。この栄誉ある賞は、ゲーム産業や社会、文化に大きな影響を与えたタイトルに贈られるものです。
そして今回、12本の候補作の中に、なんと90年代を代表する恋愛シミュレーションゲームの金字塔『ときめきメモリアル』がノミネート! 『ドラゴンクエスト』や『ロックマン』、『サイレントヒル』といった世界的に有名な作品と肩を並べる快挙に、日本のファンからは驚きの声とともに多くの反響が寄せられています。

『ときめきメモリアル』は、1994年にPCエンジンで発売された後、『ときめきメモリアル 〜forever with you〜』としてプレイステーションやセガサターン、Windows 95に移植。1996年にはスーパーファミコン版『ときめきメモリアル〜伝説の樹の下で〜』も発売され、一大ブームを巻き起こしました。

The Strong National Museum of Play公式サイトでは、『ときめきメモリアル』のノミネート理由を次のように評しています。
コナミが1994年に発売した『ときめきメモリアル』は、恋愛シミュレーションというジャンルに、しっかりとした物語、鮮やかなグラフィック、そして当時としては画期的な自由度の高い選択肢と、やり込み要素の深いゲームシステムをもたらしました。
本作は日本国外で正式にローカライズされることはありませんでしたが、ゲームデザイン全体に与えた影響は計り知れません。後のアドベンチャーゲーム、ビジュアルノベル、恋愛シミュレーション、さらにはRPGに至るまで、ゲームのコアシステムに「人間関係」という要素を組み込む道を切り開いたのです。

今回のノミネートに対し、日本のファンからは「恋愛シミュレーションゲームというジャンルを確立した最大の功労者」とその功績を称える声が多数上がっています。既存のゲームシステムの延長線上にある作品が多い中、『ときメモ』は恋愛要素と育成システムを融合させ、全く新しいゲーム体験を創造。後のギャルゲーやキャラクター育成ゲームに与えた影響は計り知れない、との意見が多く見られます。
また、作中のパラメータ管理やスケジュール管理といったシステムが、後の多くの作品、例えば同じコナミの『実況パワフルプロ野球』シリーズのサクセスモードなどにも影響を与えたのではないか、と分析する声も。一見すると恋愛ゲームですが、その実態は緻密な計画が求められることから、「ヒロインとイチャついてる暇なんてない、高難易度シミュレーションゲーム」と愛情を込めて語るファンも少なくありません。


一方で、『ドラゴンクエスト』のような世界的に展開されたシリーズと比べ、『ときめきメモリアル』の海外展開は限定的(主に中文版のみ)だったため、今回のノミネートを意外に感じたファンもいたようです。しかし、だからこそ今回の選出は、本作が持つ歴史的な重要性を改めて浮き彫りにしたと言えるでしょう。
▼「世界ビデオゲームの殿堂」2026年最終候補リスト。最終的に殿堂入りを果たす作品は、2026年5月に正式発表される予定です。
『アングリーバード』
『ドラゴンクエスト』
『FIFAインターナショナルサッカー』
『フロッガー』
『ギャラガ』
『リーグ・オブ・レジェンド』
『ロックマン』
『パラッパラッパー』
『RuneScape』
『サイレントヒル』
『The Elder Scrolls V: Skyrim』
『ときめきメモリアル』




via: 「世界電子遊戲名人堂」官網 togetter