『ポケモン チャンピオンズ』プロデューサーが語る将来像。1万匹のポケモン登場も見据えた「ローテーション制」で“数のインフレ”に対応へ

ポケモンシリーズの完全新作となる対戦ゲーム『Pokémon Champions』。Nintendo Switch版が2026年4月8日に、スマートフォン版が今夏にリリース予定となっており、多くのファンがこの新たなポケモンバトルに期待を寄せています。

先日、ゲームメディア「GamesRadar+」が本作のプロデューサーである星野正昭氏にインタビューを実施し、その中で本作のビジョンやコンセプトが明かされました。星野氏によると、開発チームは将来的にポケモンの総数が「1万匹」を超える可能性もすでに視野に入れており、近年のシリーズ展開のペースを考えると、これは避けては通れない課題だと語りました。

現在の『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンは、2027年にNintendo Switch 2での登場が噂される『ポケットモンスター 風と波』(仮称)の最初のパートナー3匹を含めると、総数は1025匹に達します。この数字だけでも驚異的ですが、リージョンフォームやキョダイマックス、メガシンカといったフォルム違いを含めると、その種類はさらに膨れ上がります。

しかし、ここで大きな問題が。これだけ多くのポケモン全てのバランスを完璧に調整するのは、もはや不可能に近いミッションです。そのため、近年の本編作品では、登場するポケモンが一部に限定されてきました。

対戦に特化した新作『Pokémon Champions』では、この問題に対して異なるアプローチで挑むようです。それが、使用できるポケモンが定期的に入れ替わる「ローテーション制」の導入です。これは、現在公式大会であるVGC(ビデオゲームチャンピオンシップス)で採用されている、シーズンごとに使用可能なポケモンのリストが制限される方式に近いものと言えるでしょう。

星野氏は「現在の計画では、使用可能なポケモンが時間と共に変動するようにします。つまり、対戦環境(メタ)が常に変化し続けるということです」とコメント。この設計は、将来ポケモンが増えすぎた際に、プレイヤーがその複雑さに圧倒されてしまうのを防ぐための、いわば「未来への保険」でもあるわけです。

将来的にすべてのポケモンがゲーム内で使用可能になるのか、という質問に対しては、星野氏は「現時点でお話しできる具体的な計画はありません」としながらも、「もちろん、できるだけ多くのポケモンをゲームに登場させることが我々の目標です」と付け加えました。

星野氏はさらに、「『Pokémon Champions』は長期的に運営していくつもりです。基本的には、ポケモンシリーズが続く限り、このゲームも存在し続けるでしょう。将来的には2000匹、3000匹、あるいは1万匹のポケモンが登場するかもしれません。しかし、そのすべてが同時に使用可能となると、ゲームは非常に複雑になってしまいます。そのため、現時点では使用可能な数を制限し、定期的に入れ替えていく方針です」と、率直に語りました。

現在のペース(1世代あたり約100匹追加)で考えると、2027年の新作が登場する頃には総数は1100匹を突破する見込みです。このままのペースでいけば、2000匹に到達するのは2048年頃、そして1万匹の大台に乗るのは……なんと2200年代半ばになる計算です。(笑)

将来的なポケモンの爆発的な増加はほぼ確実であり、公式もこの「数のインフレ」という地獄にどう立ち向かうか、今から対策を練り始めているようです。


via: GamesRadar+