
完璧ではないけれど、同時にとても輝いていた…
青春のような作品なのかもしれない-新海誠
最近、実写版映画の公開に伴い、約20年の時を経て、新海誠監督の初期の代表作である『秒速5センチメートル』が、再び国内で2週間限定で上映されました。この3つの短編からなる小品については、すでに数え切れないほどの精神的衝撃を受け、胸の痛みには免疫ができていましたが、今回のバージョンには最新の監督インタビューが追加収録されているということで、再び劇場に足を運び、あの戻れない青春時代を追体験してきました。ただ、今回観終わって、また何晩眠れない夜を過ごすことになるのか分かりません。
「桜花抄(おうかしょう)」
桜が満開の下り坂。まだ小学生の明里と貴樹は、舞い散る花びらの中、小道を追いかけっこしています。踏切の遮断機がゆっくりと下り、踏切の向こう側にいる明里が貴樹に言います。「来年も一緒に桜、見れるといいね!」。しかし、運命という大きな手は、二人の行く末をすでに別々の方向へと押しやっていたのでした……。待ち続けることは、おそらく最も人を不安にさせる要素でしょう。現代の便利なテクノロジーの時代に生きる私たちには、電話一本、あるいはメッセージ一つで、瞬時に相手に言葉を伝えられるのに、携帯電話がまだ普及していなかった1990年代、十代の少年が一人で遠い田舎まで約束のために赴くというのは、想像しがたいことです。悪意に満ちた時間に対し、彼は腕時計を外してただ時が流れるに任せるしかなく、なすすべもありませんでした。監督がこの物語の背景を明かしてくれましたが、実は当時まだゲーム会社に勤めており、仕事帰りに会いに行った帰り道、大雪に見舞われ、一晩中電車に閉じ込められてしまったそうです。その時の心境は、仕事に戻れないという焦りでいっぱいだったとか。その裏にこんな心境の逆転があったのかと思うと、思わず笑みがこぼれてしまいます。
「コスモナウト」
貴樹と明里の距離は、時間と共にますます遠ざかっていきます。舞台は賑やかな東京の都市から、一気に南国の島へ。もはや電車のような交通手段では再会できなくなってしまいました。心に寂しさを抱えた貴樹は、一日中携帯電話をいじり、誰に送るでもないメールを打っては、何度も書いては消してを繰り返すばかり。言葉を口に出せないのは貴樹だけではありません。いつも彼のそばにいて、長年実らない片思いを続ける同級生の花苗もそうでした。告白できず、サーフィンの練習ではいつも波にのまれ、将来の進路もどう決めたらいいか分からないという悩みの中、ある日貴樹との偶然の会話をきっかけに心のわだかまりが解けます。空と海に囲まれ、数ヶ月ぶりに波に乗ることに成功し、その日に貴樹に想いを伝えようと決心するのでした……。
この章は、個人的に最も共感できる部分です。貴樹はとても優しいのですが、バイクで一緒に帰る二人の間には、いつも一定の距離があり、それ以上近づくことはできません。花苗が、自分が貴樹の心の中に全くいないことに気づくまで。島のロケットが打ち上げられ、空に昇っていくのを二人で眺めていると、その光点が天の彼方に消えていく様は、まるでこの島に留まることのない貴樹の心を予見しているかのようでした。それでもなお、花苗は救いようもなく貴樹のことがもっと好きになっていきます。そんな甘くも切ない気持ちを抱え、静かに涙を流しながら、満天の星空の下で眠りにつく……。遥か昔の日々を思い出します。十代の頃の自分も、口に出せない想いを抱え、卒業するまで、そして結局最後まで言えなかった後悔と共に、眠れない夜をいくつも過ごしたものです。
「秒速5センチメートル」
もし新海誠監督の初の自主制作SF作品『ほしのこえ』で、寺尾昇と美加子が数光年を隔て、宇宙と地球に引き裂かれた恋人だとするならば、『秒速5センチメートル』では、たとえこの小さな地球上であっても、二人の心の距離を縮めることは同じように遥か遠いことなのです。貴樹の大学時代の様々な出来事については、監督が執筆した小説でより詳しく描かれていますが、アニメでは貴樹が社会人になり、現実の様々なプレッシャーに打ちのめされ、心がもはや柔らかさを失い硬直してしまったところへ飛びます。そしてついに心が壊れ、仕事も恋愛も、すべてをリセットするのでした。ある日、家でフリーランスの仕事を終えた貴樹は、外に出て桜が咲き誇る街をぶらぶらと歩きます。見覚えのある踏切に差し掛かった時、一人の女性とすれ違います。貴樹が振り返った瞬間、電車が急いで通り過ぎていきました……。『秒速5センチメートル』の結末があまりにも胸が痛むほどリアルだったからこそ、後の『君の名は。』で、新海誠監督が観客のために一筋の優しさを残してくれたのでしょう。
監督特別映像-ある春の記憶
最後に、今回収録された新しい監督インタビューについて触れておきましょう。パーマヘアの新海誠監督が、作画の西村貴世さん、美術の馬島亮子さん、そして心に響く数々の劇伴を手掛けた天門さんなど、当時のアニメ制作に参加したスタッフと共に、下北沢トリウッドで当時の制作秘話を語り合います。例えば、映画のタイトルを『秒速5センチメートル』にした理由は、それ自体が少し曖昧な意味合いを持っているからであり、物語では細部を過度に説明せず、適度な余白を残すことで、観客により多くの想像の余地を与えたかったとのこと。また、アニメ制作では大量の実景写真を参考にしており、スタッフ一同がコンパクトカメラを手に、都会の駅を駆け回り、種子島の田園の小道に佇み、様々な光と影の変化を捉えました。そして、新海誠監督の小さな自宅に皆で窮屈そうに集まり、2作目の『雲のむこう、約束の場所』のヒロイン・サユリの名を付けた猫に見守られながら、一枚一枚の美しく感動的な画面を完成させていったそうです。この作品に対する評価について、監督は現在の視点で見ると確かに欠点は多いと認めつつも、もはや当時のストレートヘアの新海誠ではなく、50歳を過ぎた今では、当時の心境を描くことはできないと語ります。それはおそらく、現在の彼に欠けている部分なのでしょう。村上春樹の短編『螢』で、空き瓶から飛び出した後に放つ微かな光のように、眩しくも一瞬で消えてしまう。秒速5センチメートルは、まさにそんな青春のような作品なのです。