マーベル『ワンダーマン』はジョーク提案から誕生!「偽マンダリン」が語るアイデアがDisney+の人気MCUドラマシリーズになった経緯

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は近年、ストリーミングプラットフォームを通じてその領域を拡大し続けており、中でもドラマシリーズ『ワンダーマン』の誕生経緯は特に注目を集めている。監督のデスティン・ダニエル・クレットンは先日、現在Disney+で成功を収めているこの作品が、当初は彼が提案した「ジョーク」に過ぎなかったことを明かした。

クレットンは業界イベントに出席した際、この構想が『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の撮影中に、彼が「偽マンダリン」トレヴァー・スラッタリーというキャラクターを気に入ったことから生まれたと語った。

ベン・キングズレー(トレヴァー・スラッタリー役)が演じたこのキャラクターは、かつて『アイアンマン3』に登場し、そのユーモラスなイメージで観客に親しまれていた。クレットンは、このキャラクターが印象的でありながらも長らく十分に活用されていないと感じており、半ば冗談で彼を主役にしたドラマシリーズのアイデアをプロデューサーに提案したという。

「偽マンダリンのハリウッド奮闘記」と名付けられたこのアイデアは、当初は単なるジョークに過ぎなかったが、制作チームがさらに構想を練り、レトロなコンセプトポスターまで制作するうちに、具体的な企画へと発展していった。最終的に、この構想はマーベルが当時「ワンダーマン」のキャラクターを開発したいと考えていた方向性と結びつき、新たなドラマシリーズが誕生した。

これまでのスーパーヒーローの戦闘を主軸とした作品とは異なり、『ワンダーマン』はエンターテインメント業界での生活に焦点を当て、主人公サイモン・ウィリアムズとトレヴァーがハリウッドで奮闘する過程を描く。超能力の要素は意図的に控えめにされ、より気楽で現実に近いストーリーが展開される。

業界アナリストは、Disney+のドラマシリーズがMCU内でどのような位置づけになるかはまだ議論の余地があるものの、キャラクターを掘り下げるプラットフォームとしての機能は無視できないと指摘している。過去には『ロキ』や『ホークアイ』といった作品が、キャラクターの深みを広げることに成功している。

注目すべきは、『ワンダーマン』がシーズン2の製作が決定したことで、複数シーズンにわたって続く数少ないMCUドラマシリーズの一つとなったことだ。制作チームは、この作品がクリエイティブな面で挑戦的であったものの、マーベル内部では常に高い信頼が寄せられており、ジョークから生まれたアイデアが最終的にメインストリームの舞台へと躍り出たとしている。


via: Deadline