数日にわたる憶測とユーザーによる検証が続いていた、PS4およびPS5のデジタル版ゲームに表示される「30日タイマー」問題について、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が遂に公式な見解を発表しました。この仕様は継続的な認証ではなく、一度きりのオンラインライセンスチェックであり、プレイヤーが30日ごとに再接続してゲームを認証する必要はないとのことです。

この問題は、PlayStation 5のシステムアップデート後、一部のユーザーから「新しく購入したデジタル版ゲームに30日の有効期限らしきものが設定されている」との報告が上がったことから始まりました。期間内にゲームを起動しない場合、ライセンスの再認証が必要になる可能性が指摘され、この現象は複数のYouTubeチャンネルによる検証でさらに大きな話題に。「将来的にインターネット接続ができない環境や、PlayStation Networkのサービスが終了した場合に、購入したゲームが遊べなくなるのでは?」と、多くのゲーマーの間で不安が広がっていました。
この件について、PlayStationの広報担当者は海外メディアに対し、「プレイヤーは購入したゲームに通常通りアクセスし、プレイすることができます。購入後、ゲームのライセンスを確認するために一度だけオンラインでの認証が必要ですが、その後は追加のチェックは不要です」と説明。この公式なコメントにより、「30日ごとの再認証が必要」という推測は明確に否定され、DRM(デジタル著作権管理)が強化されたのではないかという懸念もひとまず和らぐ形となりました。

SIE側はこの仕様が導入された具体的な理由を明らかにしていませんが、現在最も有力視されているのが「返金システムの悪用対策」という説です。PlayStation Storeのポリシーでは、ゲームの購入後14日以内かつダウンロード前であれば返金申請が可能です。過去には、一部のユーザーが本体を改造するなどの手法で、ゲームをインストールする前に永久ライセンスを不正に抽出し、その後返金手続きを行うことでゲームを無料で入手する、という抜け道が存在した可能性が指摘されていました。
また、このタイマーが一定期間後に自動的に消えるという報告もユーザーから上がっていました。海外のフォーラムResetEraのユーザーAndshrew氏は、自身の検証で、購入したゲームが約16日後に無期限のライセンスに切り替わったと報告。このことから、タイマーは返金が可能な期間内(14日間)のみ一時的に存在し、その期間を過ぎるとライセンスが恒久的なものに変わることで、前述の脆弱性を塞ぐ仕組みなのではないかと推測されています。
現時点での情報をまとめると、SIEの公式見解により、このタイマー仕様が長期的なプレイ体験に影響を与えることはなく、繰り返しオンライン認証を行う必要もないことが確認されました。デジタル版ゲームの資産性や将来的なプレイ環境を心配していたユーザーにとっては、ひとまず安心できる発表と言えそうです。しかし、この仕様の詳細な仕組みや実際の挙動については、依然として公式からのさらなる説明が待たれるところです。
via: VGC