「顔出ししない投稿」って何?若者の間で流行る謎文化にメディアが困惑→「おじさんには一生理解できない」とネット民がバッサリ

写真を撮るときに物や絵文字で顔を隠したり、鏡越しに自撮りする際にスマホで顔半分を覆ったり、はたまた夕日や海をバックに後ろ姿だけを写したり――。SNSをちょっと覗けば、20代を中心とした若者の間で、こうした「顔出ししない」写真がもはや日常風景になっていることに気づくはずです。

せっかくの映えスポットやイベント会場なのに、なぜわざわざ顔を隠すのか? 日本の『集英社オンライン』が実際に取材したところ、その背景には単なる恥ずかしさやプライバシーの問題だけでなく、このSNS時代ならではの複雑な心理が隠されていると分析しています。

記事によると、「顔隠し」自体は最近始まった現象ではないそうです。スマホが普及し、写真を撮ってSNSにアップするのが当たり前になって以来、この行動は常に存在していました。そして、その心理は、日本に元々ある「マスク文化」と非常に近いものがあるといいます。マスクを着用する理由が、病気の予防だけでなく、安心感を得るため、特に口元を隠すことで他人の視線に対する不安を軽減するため、という人も少なくありません。

SNSに置き換えれば、「顔出ししない投稿」も、ある種の“見た目の防衛策”と言えるのかもしれません。

ただ、顔を隠す理由は、見られたくないだけにとどまりません。SNSの写真には、自分だけでなく友人やその場の雰囲気など、さまざまな要素が写り込みます。自分が「いい感じ!」と思っていても、他の人がそう思わない可能性もありますし、第三者からは「誰といるのか」「どんな関係性なのか」といったことまで詮索されてしまうことも。

例えば集合写真では、全員が納得する一枚を撮るのは至難の業。だからいっそ最初から顔を隠してしまえば、「誰が盛れてる、盛れてない」といった比較を避けつつ、「みんなで遊びに行った」という思い出だけを残すことができます。ある意味、これは人間関係の摩擦を回避する、かなり実用的なテクニックなのかもしれません。

▼ こうした絵文字で顔を隠すスタイルは、日本のSNSでもよく見かけますね。

しかし、こうした記事に対しては、日本のネットユーザーから「いやいや、そんなに深読みすることないでしょ」「単にSNSで身バレしたくないだけの対策だよ」といったツッコミも。その場で顔出し写真を撮ったとしても、SNSにアップする際は「顔隠し」写真を選ぶのはごく自然なこと、という意見が多数派のようです。

また別のユーザーからは、「最近、若者の行動を『問題視して考察する』記事が多すぎない?」との声も。「これって、おじさん世代には一生理解できないやつでしょ」「別に問題じゃないし、昔から世代間の文化の違いってあるじゃん」と、世代間のギャップとして捉える意見も目立ちました。

さらに、「こんなに映える場所なのに、なんで顔を隠すの?」という記事のスタンス自体に疑問を呈する声も。「なぜ『顔出し』が当たり前だと思われているのか、その発想自体が不思議」といった指摘もありました。

特に、現代のネット社会は昔よりも危険が多く、その範囲も広くなっています。SNSでは誰が見ているか分からず、すぐに個人を特定されたり、誹謗中傷の的になったりするリスクも。こうした状況を考えれば、SNSで顔出しをしないのは、むしろ当然の安全対策ではないか、という意見も納得です。

こうした声からは、日本の若者たちが「顔出ししない投稿」をネット時代の自己防衛策と捉え、メディアの「なぜ?」という疑問を鼻で笑い飛ばしている様子がうかがえます。「顔出しが当たり前」なんて、もはや過去の価値観なのかもしれませんね。

もちろん、SNSの運用方法は個人の自由ですが、もしこれが世代間のギャップなのだとしたら、まさにネットユーザーが言うように「おじさん世代には一生理解できない」問題なのかもしれませんね。

via: 集英社ONLINE X日本趨勢