任天堂、「Nintendo Switch 2」の値上げ発表で株価が急落。ファーストパーティタイトルの不透明さも市場の懸念材料か

任天堂が先日、「Nintendo Switch 2」の日本および世界各地での値上げを発表したことを受け、同社の株価が大幅に下落しました。海外メディアの報道によると、任天堂の株価は週末明けに約12%下落し7020円となり、これは2023年12月22日以来の安値とのこと。この動きは、値上げ戦略と今後の販売の勢いに対する投資家たちの懸念を反映しているようです。

任天堂は、「Switch 2」の価格を2026年9月1日から米国で50ドル引き上げることを発表。日本市場ではそれに先駆け、5月25日から新価格が適用されます。以前から、株主から本体価格の引き上げを求めるプレッシャーがあったと報じられていましたが、いざ正式に値上げが発表されると、市場の反応は必ずしもポジティブなものではなく、かえって株価への重しとなった形です。

海外メディアは、株価下落の要因は単なる値上げだけではないと指摘しています。任天堂の最新決算報告では、「Switch 2」発売後2年目の販売台数が、初年度を下回る1650万台になるとの予測が示されました。初年度(2026年3月31日まで)の販売台数が1986万台だったことを考えると、これは控えめな数字と言えるでしょう。通常、新型ゲーム機は発売2年目に有力なゲームタイトルが揃うことで販売台数をさらに伸ばす傾向があるため、この予測は市場から保守的なシグナルとして受け止められています。

とはいえ、「Switch 2」の初年度の滑り出しは非常に好調でした。任天堂は当初、初年度の販売目標を1500万台と設定していましたが、発売初期の好調な売れ行きを受け、目標を2000万台に上方修正。最終的な販売台数は修正後の目標をわずかに下回ったものの、当初の予測を大幅に上回っており、新型ゲーム機への初期需要の大きさを物語っています。

Niko Partnersのアナリストであるダニエル・アフマド氏は、今後の任天堂ファーストパーティタイトルのラインナップが見通せないことも、株価下落の一因ではないかと指摘しています。現在、Switch 2向けに発表されているのは7月までのタイトルで、『ヨッシーとフカシギの図鑑』、『スターフォックス』、『スプラトゥーン レイダーズ』などが知られていますが、その後の発売スケジュールは依然として不透明なままです。

もし任天堂が値上げ前に「Switch 2」の販売をさらに促進したいのであれば、2026年後半のファーストパーティ作品をさらに公開する必要があるとの見方もあります。噂されている『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイク版や、新作の3Dマリオ、あるいは『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズの最新作など、いずれも市場の信頼を回復させるための重要な切り札となり得るでしょう。


via: TheGamer