ソニー・インタラクティブエンタテインメントがPC戦略を調整か? 今後の物語重視のシングルプレイ作品はPS5独占に回帰するとの報道

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、PC向けゲームの展開戦略を見直す方針を固めたと報じられました。今後、PlayStation Studiosが手掛ける物語重視のシングルプレイゲームは、PlayStation 5(PS5)独占となり、これまでのようにPCプラットフォームへの移植は行われない方向のようです。

『ブルームバーグ』の記者、ジェイソン・シュライアー氏が先日、自身のBlueskyアカウントで投稿した情報によると、PlayStation Studiosのトップであるハーメン・ハルスト氏が、月曜午前の全社ミーティングでこの変更を従業員に確認したそうです。同氏の発言では、今後の物語重視のシングルプレイゲームはPlayStation独占タイトルになる、とのこと。これは、今年3月に『ブルームバーグ』が報じた「ソニーが一部のシングルプレイゲームのPC展開を停止する可能性を検討している」という内容とも合致していますね。

以前の報道によれば、ソニーがこのような方針転換を検討する背景には、PC版のPS5タイトルが期待を下回る販売実績だったことや、PC展開を過度に推し進めることでPlayStationブランドの価値が希薄化し、ひいてはPS5やその次世代機の販売に悪影響を及ぼすことへの懸念があったようです。

この戦略転換は、マイクロソフトが開発中とされる次世代Xbox「Project Helix」の存在もあって、さらに注目を集めています。海外メディアの報道では、「Project Helix」はPCとXboxのゲームをプレイできるとされており、PlayStationの首脳陣としては、『ゴッド・オブ・ウォー』のような自社の看板タイトルが、将来的に競合プラットフォームで遊べるようになるのは避けたい、という思惑があるのかもしれません。

もしこの情報が本当なら、『Marvel's Wolverine』や、ノーティードッグの新作『Intergalactic: The Heretic Project』といったタイトルがPCでリリースされる可能性に影響が出るかもしれませんね。

ただ、マルチプレイヤーゲームについては影響を受けない模様です。例えば、『Marvel Tōkon: Fighting Souls』のようなタイトルは、クロスプラットフォームでのコミュニティ形成や長期的なプレイヤー規模が重要になるため、例外となるのでしょう。なお、ソニーはこの戦略変更について、まだ公式発表はしていません。

via: Bloomberg Eurogamer