津田健次郎さんの“イケボ”は「よくある男性の声」? 声を無断使用したAI動画でTikTokを提訴、運営側の主張にファン騒然

近年、生成AI技術の急速な発展に伴い、著名人の顔や声を無断で使用したAI動画・画像が増加し、「肖像権」や「パブリシティ権」といった法的な問題が懸念されています。

そんな中、人気声優の津田健次郎さんが、自身の声を生成AIによって無断で模倣されたとして、短尺動画プラットフォーム「TikTok」の運営会社を相手取り、関連動画の削除を求めて東京地方裁判所に提訴しました。この一件で、「AIによる著名人の声の模倣」をめぐる問題が、再び大きな注目を集めています。

津田健次郎さんといえば、その唯一無二の低音ボイスで知られ、アニメ『呪術廻戦』の七海建人役や、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の海馬瀬人役など数々の人気キャラクターを演じるほか、近年は俳優としても目覚ましい活躍を見せています。

訴状によりますと、2024年7月から、TikTok上で「八海」と名乗るユーザーが、生成AIを用いて津田さんの声を無断で模倣し、ナレーション動画を180本以上も公開していたとのこと。津田さん側は、これらの動画が著名人の知名度やイメージがもたらす商業的価値を保護する権利「パブリシティ権」を侵害していると主張し、TikTokの運営会社に関連コンテンツの削除を求めています。

この訴訟自体は昨年11月に提起されていましたが、津田さん側の弁護士によると、TikTok側は動画のナレーションについて「一般的にありふれた男性の声」であると主張。津田さんのパブリシティ権を侵害するものではないとして、訴えの棄却を求めている模様です。

「あの声が、ありふれた声…だと…?」果たして音声は本当に似ているのでしょうか。気になる方は、ネットユーザーが当該チャンネルのナレーションをまとめた以下の投稿をチェックしてみてください。

津田さんのファンからは、TikTok側の「一般的にありふれた男性の声」という主張に対し、「どこにでもあるわけないだろ!」「声優さんにとって声は命そのもの。こんなことが許されていいはずがない」と怒りの声が殺到。「ツダケンさんのセクシーなイケボが、そこらへんに転がってるわけないだろ!」といったツッコミが相次いでいます。

ネット上では、「もしこの裁判で津田さんが勝てなければ、今後AIによる声の無断利用が野放しになってしまう」と懸念する声も多く、声優たちを守るための重要な判例となることを期待する意見が寄せられています。

こうした状況を受け、日本の法務省は今年4月に専門の検討会を設置。「他人の顔や声を無断で使用してAIコンテンツを作成した場合」に、どのようなケースで損害賠償責任が成立するかについての議論を開始しており、関連法の整備が急がれています。

今回の裁判が、クリエイターの権利を守るための大きな一歩となるのか。今後の展開から目が離せません。