最近発売されたレースゲーム『Forza Horizon 6』は、初の日本が舞台ということもあり、これまでにないユニークな要素も満載で多くのプレイヤーを魅了しています。人気ストリーマーがドライビングテクニックを披露する配信も後を絶ちません。
しかし最近、ゲーム内に登場するあまりにも奇妙な見た目の樹木が、X(旧Twitter)を中心に海外のコミュニティで大きな話題を呼んでいます。多くの海外プレイヤーが、最初はモデリングのバグだと勘違いしたようですが、その正体が明らかになると、多くの日本のプレイヤーからも驚きの声が上がりました。

事の発端は、とあるブラジル人プレイヤーのXへの投稿でした。「『Forza Horizon 6』に出てくるこの木、なんて名前か知ってる人いる??こんな木、見たことないんだけど!!!」
投稿された動画には、まるで太い幹のてっぺんから、無数の細長い枝が一斉に伸びているかのような、不思議な形の樹木が映っています。そのあまりに不自然な見た目から、初めて目にしたプレイヤーの多くがテクスチャのエラーやモデリングのバグを疑ったようです。
しかし、これを見た日本のネットユーザーたちは即座に正体を看破。「は????台杉!?このレースゲーム、台杉まであるの??????」というコメントが投稿されると、日本のコミュニティに衝撃が走りました。制作チームの日本文化に対する異常なまでの考証の深さに、驚愕する声が続出したのです。

そもそも「台杉(だいすぎ)」とは何か、ご存じない方も多いかもしれません。これは京都の北山地域で約600年前から伝わる、伝統的な杉の育成技術です。
太い幹を土台として残し、その上から真っ直ぐで細長い新しい幹を何本も育てることで、木目が美しく良質な杉材を得るためのもの。その独特すぎる見た目は、まるで巨大な台座に木々がずらりと並んでいるかのようで、さながら巨大な「盆栽」。初めて見る人は誰もが目を疑ってしまうことでしょう。

日本のユーザーからは、「今では商業目的で使われることは少なく、伝統技術や文化の保存のために続けられているものがほとんどです」といった補足情報も寄せられました。

また、「海外の人はもちろん、日本人でも台杉を知らない人は多いよ」と、日本人にとっても馴染みが薄いものであることを認める声も少なくありませんでした。


その超現実的な見た目から、海外プレイヤーの反応は「モデルが壊れてるのかと思ったw」「これってオブジェクトの配置ミスじゃないの?」「どう見てもバグでしょ!」といったものがほとんどでした。

中には、韓国のプレイヤーが他のユーザーに向けて「『Forza Horizon 6』のあの変な木、バグかと思ったら、実在する日本の伝統技術『台杉』だったとは!」と解説する一幕もありました。

そして、最初に投稿したブラジル人プレイヤーも真相を知り、「こんなものがあるなんて全く知らなかった。ブラジルではほとんど誰も知らないよ」と、その驚きを隠せない様子でした。

この樹木そのものが話題になったのはもちろんですが、日本のプレイヤーたちをさらに驚かせたのは、『Forza Horizon 6』の制作チームが、これほどまでにマニアックな日本の文化を知っていたという事実でした。
ネット上では「日本人ですら知らないことをゲームに入れてくるなんて」「制作チーム、台杉まで知ってるとか変態すぎる(褒め言葉)」「日本に対する解像度が高すぎてヤバい」など、称賛の声が相次いでいます。
ゲーム内には他にも、日本人でさえ驚くようなリアルなロケーションやディテールが盛り込まれているとの指摘もあり、制作チームが日本文化をどれだけ深く研究したのか、その熱意が伝わってきます。



議論が広がるにつれ、日本のユーザーからは実際に台杉を見られる場所として、京都の「北山杉の里 中川」や昭和記念公園などの情報が共有されました。これを機に初めて台杉について詳しく調べたという人もおり、思わぬ形で日本の伝統的な林業文化を学ぶ機会となったようです。
当初は単なる「ゲーム内の奇妙な木」という小さな出来事でしたが、最終的には世界中のプレイヤーが日本の伝統文化に触れるという面白い事件に発展。多くの人々が、改めて『Forza Horizon 6』シリーズの景観ディテールへの驚異的なこだわりを再認識することとなりました。