スタジオジブリの設立から40年以上、世に送り出された名作の数々は枚挙にいとまがありません。2023年には日本テレビが株式を取得し、同社の子会社となったことも大きな話題となりました。
そんな中、日本テレビが公式サイトで27日に公開した25日の定例記者会見の内容が、ネット上で波紋を広げています。「ジブリ作品の動画配信サービスでの展開」について、同社の福田博之社長が公式にコメントしました。

公式サイトの発表によると、記者から「ジブリ作品は現在、国内の動画配信サービスでは視聴できず、作品に触れる機会が限られている」という指摘があり、今後Huluなどで配信される可能性について質問が上がりました。これに対し、福田社長は次のように回答しました。
「現状では、これまで通り『金曜ロードショー』という地上波の放送枠で皆さんにお届けすることを、スタジオジブリも日本テレビも大事にしていきたいと考えています」とし、さらに「もちろん、配信に対する期待やご意見があることは承知しており、今後の検討課題として話し合いは続けていきます」と付け加えました。

しかしこの発言が報じられるやいなや、X(旧Twitter)では「意味がわからない」「時代錯誤だ」といったツッコミが殺到。日本テレビのこだわりに疑問を呈する声が多数上がっています。多くのユーザーは、日本テレビの「テレビが主役」という考え方が、現代の視聴スタイルと乖離していると指摘しています。
あるユーザーは「サブスク全盛のこの時代に、そのやり方は悪手でしょ」と手厳しくコメント。

また、「謎のこだわりのせいで、作品に触れる機会が減って、結果的に作品の寿命を縮めてるだけ」といった批判も寄せられています。

特に、「若者のテレビ離れ」を指摘する声は非常に多く、「今どき一人暮らしでテレビ持ってない若者も多い。ジブリが本気で配信を考えないと、若い世代からどんどん忘れられていくよ」といった懸念の声が上がっています。

さらに、かつてはレンタルビデオ店という選択肢があったものの、その文化も衰退した現状を嘆く声も。「昔はレンタルDVDで過去作を追えたけど、今は『金曜ロードショー』を待つしかない。実はジブリ作品をまともに見たことがないまま育つ若者も増えてるんじゃないか」という鋭い指摘も見られました。

加えて、「海外では見られるのに、本国・日本で見られない」という“ねじれ現象”への不満も噴出。「海外のNetflixでは普通に配信されてるのに、日本だけ見られないのおかしくない?」といったツッコミが相次いでいます。


一方で、「今さら配信を検討し始めても、もう手遅れかもしれない」と冷静な見方をするユーザーも。「テレビの視聴率が下がり続ける中で、もはや『アニメ映画といえばジブリ』という一強時代でもない。最適なタイミングを逃してしまったのでは?」と嘆く声も見られました。
今回の日本テレビ社長の発言は、日本のテレビ業界が抱える「伝統的なテレビ放送」と「動画配信サービスが主流の時代」との間のジレンマを改めて浮き彫りにしました。多くのネットユーザーにとってジブリ作品はかけがえのない名作ですが、視聴方法が限られ続けることで、新しい世代にその魅力が受け継がれていくのか、不安視する声は少なくないようです。
via: X@ricon_anime_