Netflixオリジナルアニメ映画『超かぐや姫!』は、世界独占配信後に日本で劇場上映も実現し、配信作品が後から映画館で大ヒットするという異例の成功を収めました。
当初は「1週間限定上映」としてスタートした本作ですが、その後およそ4か月にわたって上映期間が延長され、全17週間のロングラン上映に。6月18日をもって劇場上映終了が決定しました。本作の魅力が改めて証明されたのはもちろん、配信で広がった口コミが観客を劇場へ呼び込むという、新たなビジネスモデルを示した点でも、アニメ業界に大きな驚きを与えています。

『超かぐや姫!』は予告編公開時にYouTube「話題の映画」ランキング1位を獲得。Netflix配信開始後も、XのトレンドやYahoo!検索の急上昇ランキングで存在感を見せ、配信翌日にはNetflix日本の「今日の映画TOP10」で1位を記録しました。海外の複数地域でも上位にランクインし、世界規模で大きな話題と高い評価を集めています。

こうした人気と口コミの後押しを受け、『超かぐや姫!』は日本で2月20日より劇場限定上映をスタート。当初は期間限定の特別上映として企画されていましたが、各地の劇場ではチケット販売開始直後から完売や満席が相次ぎ、これを受けて上映期間の延長と上映館の拡大が決定。極めて異例の展開となりました。
5月18日時点で、累計動員は120万人、興行収入は25億円を突破。勢いは今なお続いています。

そして今回、もともとは1週間限定で始まった上映が、約4か月に及ぶロングランを経て、ついに6月18日をもって劇場上映終了となることが発表されました(※一部劇場を除く)。これを受け、山下清悟監督は次のようにコメントしています。
「1週間限定上映の企画が始まった当初は、まさかここまで長く上映していただけるとは思っていませんでした。全国の劇場関係者の皆さまのご尽力、そしてずっと作品を応援してくださった観客の皆さまに、心より感謝しています。残された時間はわずかですが、ぜひ最後までスクリーンでしか味わえない『かぐや姫』の物語を楽しんでいただけたらうれしいです。」
劇場へ足を運び、本作を支えてきたすべての観客に向けて、感謝の気持ちをあらためて伝えました。

さらに、これまで作品を応援してきたファンへの感謝を込めて、6月19日(金)には「最後のファンサだよ!卒業記念舞台挨拶」の開催も決定。会場は川崎チネチッタ(上映前)と立川シネマシティ(上映後)の2館です。
当日は、かぐや役の夏吉ゆうこ、月見ヤチヨ役の早見沙織、そして山下清悟監督が登壇し、劇場での“卒業”の瞬間をファンとともに見届けます。さらに、シネマシティでの回は公式YouTubeチャンネルで同時配信も予定されており、会場に足を運べないファンも参加可能。公式は、舞台挨拶内で新情報が発表される可能性も示唆しており、最後まで見逃せないイベントとなりそうです。

もちろん、これはNetflixにとって近年のアニメ映画戦略の中でも屈指の成功例のひとつと言えるでしょう。以前、当サイトでもNetflixのアニメ戦略が変化し、独占権重視から「共同創作」へ舵を切り始めていることを取り上げました。
今後、このような配信発の新しい展開モデルは、単なる先例にとどまらず、ほかの作品にとっても新たな指標になっていくのかもしれません。
via: X@『超かぐや姫!』公式