カプコンは、6月6日に開催された Summer Game Fest 2026にて、『バイオハザード RE:コード ベロニカ』を2027年に発売すると正式発表しました。26年前に発売されたシリーズ屈指の名作が、待望のフルリメイクで蘇るということで、大きな話題を呼んでいます。
「Summer Game Fest 2026 Play Days」のメディア向けQ&Aセッションには、プロデューサーの平林良章氏が登壇。リメイクに至った経緯や、本作でプレイヤーが体験する内容について語りました。

セッションでは、メディアから「なぜ今、『コード:ベロニカ』をリメイクするのでしょうか?」という質問が投げかけられました。
平林氏:「『バイオハザード RE:4』では、ラクーンシティ事件の生存者の一人であるレオンのその後の物語が描かれました。そしてもう一人の重要な主人公、クレア・レッドフィールドの物語が描かれるのが、この『コード:ベロニカ』なんです。ですので、『RE:4』を経た今こそ、クレアの物語を再び語る絶好のタイミングだと考えました。」
また、『コード:ベロニカ』はクリス・レッドフィールドやアルバート・ウェスカーといったシリーズのキーパーソンたちが交錯する物語でもあります。そのため、開発チームはナンバリング作品と同等の重要作として、本作のリメイクに取り組んでいるとのことです。

『バイオハザード RE:コード ベロニカ』のゲーム体験について、平林氏は次のように語りました。
「『バイオハザード RE:2』の大きな特徴の一つに、リソース管理の重要性がありました。弾は足りるか、ハーブは今使うべきか、もっと探索すべきか、常に考えなければなりませんでした。原作の『コード:ベロニカ』もまた、このリソース管理が非常にシビアな作品です。そこで『RE:コード ベロニカ』では、『RE:2』のサバイバルホラー体験をさらに研ぎ澄ませることを目指しています。つまり、プレイヤーはより緊張感があり、物資が枯渇し、プレッシャーの大きいサバイバルに挑むことになるかもしれません。」

『バイオハザード RE:4』の成功体験が活かされるのかという質問に対しては、以下のように回答しました。
「もちろんプレイヤーの皆さんからのフィードバックは参考にしますが、『バイオハザード RE:4』の魅力は、やはりレオンというキャラクターあってのものです。もし同じゲームプレイをそのままクレアに当てはめてしまうと、彼女が超人的な女戦士になってしまいますからね。」
開発チームが描きたいのは、より人間らしく、より脆弱な状況に置かれたクレアが、いかにして絶望的な状況を生き延びるかという点であり、それこそが本作の核であると語りました。

シリーズ全体のタイムラインに合わせてストーリーの調整が行われるかという点について、平林氏は近年の『バイオハザード RE:2』、『バイオハザード RE:3』、『バイオハザード RE:4』から、『バイオハザード7』、『バイオハザード ヴィレッジ』、そして『バイオハザード9:レクイエム』に至るまで、シリーズ全体で一貫したストーリーラインが構築されていると説明。
そのため、今回の『バイオハザード RE:コード ベロニカ』でもシナリオを再構成し、プレイヤーが『バイオハザード』シリーズの世界観の繋がりをより明確に感じられるようにするそうです。
また、平林氏は本作の開発チームが『バイオハザード RE:2』と『バイオハザード RE:4』を手掛けたコアメンバーであることを明かし、現在開発中の『バイオハザード9:レクイエム』のチームとは別部隊であると述べました。

最初のトレーラーに一人称視点のようなシーンがあったことについて、一部のファンの間で話題になっていました。
これについて平林氏は笑顔で「あれはカプコンが意図的に仕掛けた“煙幕”のようなものです。一体誰の視点なのか、皆さんに考察してほしくて(笑)。」とコメント。実際には、『バイオハザード RE:コード ベロニカ』は三人称視点(TPS)を採用するとのことです。

新規プレイヤーは、先に原作をプレイしておくべきかという問いに対し、平林氏は全く心配する必要はないと回答。これまで『コード:ベロニカ』をプレイしたことがない方でも、100%楽しめる内容になっているとのこと。ただし、他の『バイオハザード』作品をプレイしていると、キャラクター間の関係性や物語の背景をより深く理解できるだろうと補足しました。

セッションでは、「『コード:ベロニカ』がリメイクされるなら、カプコンの名作『ディノクライシス』の続報も期待してしまいますが…?」という質問も飛び出しました。
この質問に対し、平林氏は「お話しできることは何も……ご存じでしょう(笑)。」と笑顔で返し、会場の笑いを誘いました。

最後に、古参ファンの思い出を尊重しつつ、新規プレイヤーを惹きつけるためのバランスについて問われると、平林氏はチームが一貫して守っている原則として「まずプレイヤーの思い出をリスペクトし、その上で再構築する」ことを挙げました。「変えるために変えることや、原作を完全に否定して作り直すようなことはしません」と強調。原作の内容を研究し、長年にわたるプレイヤーの評価や議論を観察し、そして現代のプレイヤーのプレイスタイルを分析した上で、どこを残し、どこをアップデートすべきかを決定していくそうです。
最後に、平林氏はファンに向けて次のようにメッセージを送りました。「今回どのような新しい体験が待っているのか、皆さんが知りたくてうずうずしている気持ちはよく分かります。チーム一同、最高の『コード:ベロニカ』をお届けできるよう全力で開発に励んでいます。次の情報公開まで、今しばらくお待ちください。」
▼ 『バイオハザード RE:コード ベロニカ』アナウンストレーラー
多くのオールドファンにとって、『コード:ベロニカ』はシリーズの中でも特にリメイクが熱望されてきた一作。今回のリメイクによって、クレアとクリスの兄妹が織りなす、絶望と狂気、そして悲劇に彩られた物語が、新たな姿で再びプレイヤーの前に現れることになります。
via: ファミ通