『ヒーローを待ち焦がれて』のボニー・タイラー死去、75歳 ウェールズのハスキーボイスが永遠に

『愛のかげり』、『ヒーローを待ち焦がれて』、『愛は哀しくて』といったヒット曲で知られるウェールズ出身の歌手、ボニー・タイラーが75歳で死去した。公式サイトの声明によると、タイラーは治療中の病気のため、ポルトガルの病院で予期せぬ形で亡くなったという。家族とチームは深い悲しみに包まれており、プライバシーへの配慮を求めている。

タイラーは2026年5月にポルトガルで緊急の腸の手術を受け、その後、一時的に人工的な昏睡状態に置かれていた。先月、彼女の広報担当者は、昏睡状態からは脱したものの、容態は依然として非常に厳しく、集中治療室での治療が続いていると発表していた。

ボニー・タイラーの本名はゲイナー・ホプキンス。ウェールズのニースで生まれ、初期にはスウォンジーのクラブでスカウトされた。1977年に初のシングル『ロスト・イン・フランス』をリリース。同年発表された『愛は哀しくて』で国際的な知名度を獲得し、全英シングルチャートで4位、全米ビルボードホット100で3位を記録した。

彼女の最も代表的な作品である『愛のかげり』は1983年にリリースされ、英米両国のチャートで1位を獲得。これにより、彼女はアメリカでナンバーワンシングルを獲得した初のウェールズ出身歌手となった。ジム・スタインマンが手掛けたこのドラマティックなロックバラードは、現在も1980年代を象徴するポップアンセムの一つとして愛されている。

スタインマンはタイラーのために、もう一つの名曲『ヒーローを待ち焦がれて』も手掛けた。この曲は当初、映画『フットルース』のサウンドトラックに収録され、後に『シュレック2』によって新たな世代の観客にも広く知られることとなった。

via: BBC