最初の発表から約10年、NEXONがパブリッシングを、devCATが開発を手がける待望のクロスプラットフォームMMORPG『マビノギMobile』。その正式リリースに先駆け、先日メディア向けの先行試遊会が開催されました。
『マビノギMobile』は、冒険、出会い、そして自由なファンタジーライフを核心に据え、プレイヤーが全く新しいプレイスタイルで、あの懐かしいエリンの世界を再び訪れることができる作品です。今回、幸運にもこの試遊会に参加し、新時代の『マビノギ』をいち早く体験することができました。本稿では、試遊会の模様と『マビノギMobile』の魅力をお届けします!

会場に足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのはシリーズの看板娘「ナオ」の大型フォトスポットです。さらに、屋外スペースには懐かしの三戦士や、本作のキービジュアルにもなっているキャンプファイアの風景、そして新キャラクターのスタンドパネルなどが設置されており、プレイ前から『マビノギ』の世界観に引き込まれ、懐かしい気持ちで満たされました。




試遊会場の内部には、キャラクターのスタンドパネルや女神モリアンの壁面装飾に加え、GIGABYTE製のPCやノートPC、Samsung製のタブレットといった最新の試遊機材がずらりと並び、様々なプラットフォームで本作を体験できるよう配慮されていました。実際にPC版とタブレット版の両方を触ってみましたが、最適化は非常に高いレベルで、カクつきはほとんどなく、グラフィックも美麗でした。ハイエンドな機材のおかげで、タブレットでもフレームレートやエフェクトのクオリティが落ちることなく、快適なプレイが可能です。ちなみに、本作は横画面だけでなく縦画面でのプレイにも対応しており、スマートフォンでのプレイを強く意識した作りになっていることが伺えました。



会場の雰囲気を楽しんでいると、ほどなくしてイベントがスタート。プロモーション映像の上映後、開発ディレクターであるイ・ジナン氏が登壇し、本作の主な特徴について語りました。短いプレゼンテーションとフォトセッションを経て、いよいよ『マビノギMobile』の試遊が開始。今回はGIGABYTE製のノートPCでプレイさせていただきました。



原作『マビノギ』の最も大きな特徴といえば、特定の職業(クラス)を撤廃し、すべてのスキルを自由に習得できる画期的なシステムでした。『マビノギMobile』では職業の概念が導入されていますが、その自由な精神は健在で、武器を切り替えるだけでいつでも職業を変更することができます。
本作には6つの職業系統が存在し、それぞれに3つの転職分岐が用意されています。例えば、「見習いアーチャー」は、俊敏な「アーチャー」、高火力の「クロスボウマン」、最長の射程を誇る「ロングボウマン」へと派生します。また、「見習いマジシャン」は、バランス型の「マジシャン」、最強火力の「ファイアソーサラー」、防御に優れた「アイスソーサラー」など、戦術や操作感が全く異なる職業に転職可能です。今回は、原作の「10歳でクマを倒した」タイトルのようなやり込み要素があるか気になったので、吟遊詩人(バード)を選択し、キャラクターの年齢を最年少の10歳に設定してゲームを開始しました。
キャラクタークリエイト機能も非常に作り込まれており、細かなカスタマイズが可能なだけでなく、冒頭で様々なアバター衣装を試着できます。本作において、アバター衣装が主要な課金要素の一つになることは間違いないでしょう。





キャラクター作成と簡単なチュートリアルを終えると、プレイヤーは一人の「冒険者」としてエリンの世界に降り立ち、すべてのプレイヤーにとって最も馴染み深い友人「ナオ」と再会します。事前のインタビューによれば、ナオは従来の案内役という立場だけでなく、本作のメインストーリーにおいて非常に重要な役割を担うとのこと。今回の試遊ではそこまでストーリーを進めることはできませんでしたが、彼女の姿を見ただけで、故郷に帰ってきたような安心感を覚えました。


基本的なゲームの流れは、原作同様に自由度が高く、メインストーリーの進行を強制されることはありません。プレイヤーは自分のペースで戦闘や生活系コンテンツを楽しみ、レベルアップ時にランダムで提示される強化項目から好きなものを選択して、自分だけのキャラクターを育て上げることができます。その上で、本作には3つの際立った特徴があります。



レベルアップ時はステータスを割り振るのではなく、成長ボーナスを選択する方式。職業変更に合わせて選び直すことも可能。
まず、戦闘システムです。原作の戦闘は、ゆっくりとしたテンポながらもアクション性が高く、スキル同士の相性(三すくみ)が存在しました。一方、『マビノギMobile』では、スマートフォンでの操作性を考慮し、シンプルなコマンド入力形式へと変更されていますが、爽快な打撃感は健在です。

アクション性は下がったものの、タイミングと観察が重要という戦闘の駆け引きはしっかりと受け継がれている。
戦闘はリアルタイムのコマンドバトルで、キャラクターは自動で通常攻撃を行い、プレイヤーが任意のタイミングでアクティブスキルを発動させます。もちろん、ただ見ているだけでは勝てません。ボスの範囲攻撃(AoE)を回避しつつ、頭上に表示される防御ゲージを注視し、回避に専念すべきか、スキルで一気にゲージを破壊(ブレイク)すべきかを判断する必要があります。ブレイクに成功すると、ボスの行動を中断させ、大ダメージを与えるチャンスが生まれます。このシステムから推測するに、原作の「アイスボルトからのスマッシュコンボ」のように、硬直時間を利用した最適なスキル回しが存在するはずですが、残念ながら今回の試遊時間では見つけ出すことができませんでした。
また、キーボードのQ・Eキーや画面の左右をタップすることで素早くターゲットを切り替えられるなど、プラットフォームを問わず、シンプルな操作でアクションの楽しさを感じられるような工夫が凝らされています。

ボスが範囲攻撃を繰り出そうとしているが、防御ゲージは残りわずか……!

アクティブスキルでブレイク成功!ここから与えるダメージにボーナスが加わる。
主な戦闘の舞台は、広大なフィールドにいるモンスターのほか、「狩り場」と「ダンジョン」に分かれています。前者は多数のモンスターが配置されたオープンなエリアで、資源採集も可能。後者は特定の条件を満たすことで入場でき、様々なギミックや強力なボスに挑戦できる場所です。

本作ではフィールドでの戦闘は少なく、ほとんどが狩り場かダンジョンで行われる。

狩り場はモンスターが密集したエリア。自由に狩りや採集を行い、目的を達成すればいつでも離脱できる。

ダンジョンには特殊なイベントや強力なボスが待ち構えており、自分の実力を試し、レアアイテムを狙う場所だ。

ダンジョン内で時折遭遇する猫の商人からは、素材や回復アイテムなどが手に入ることも。
これらは一見するとインスタンス形式のコンテンツですが、本作には協力プレイを促進する「エンカウンター」というユニークなシステムが導入されています。このシステムにより、進行度が近いプレイヤー同士が、パーティを組んでいなくても同じ狩り場やダンジョンで偶然出会うことがあります。その場で協力してボスを倒したり、ダンジョンを攻略したりすることで、冒険はより効率的で楽しいものになるでしょう。このシステムは、冒険の仲間を見つけるきっかけとなり、新たな出会いの場を提供してくれます。通りすがりの助っ人が、明日の親友になるかもしれません!

エンカウンターシステムは予告なく発生する。プレイヤーは自然と同じ空間で出会い、ごく自然に共闘を始める。

戦闘後はフレンド申請を忘れずに。出会えたということは、お互いの進行度が近い証拠だ。
そして、もう一つの大きな特徴が、充実した生活系コンテンツです。

冒険に少し疲れたら、いつでも足を止めて生活コンテンツを楽しむことができる。

「採集」や「羊毛刈り」、「料理」、「釣り」、「楽器演奏」といった多様なコンテンツを自由に楽しめるほか、アルバイトクエストをこなして報酬を得ることもできます。これらのコンテンツには特別な参加条件はなく、対応するクエストをクリアして斧やハサミといった専用道具を手に入れれば、いつでも好きな時にスキルを磨くことが可能です。個人的には楽器演奏が特にお気に入りで、他にどんな曲が演奏できるのか、非常に気になりました。
もちろん、生活スキルのレベルを上げることで、より高度な料理や装備が製作できるようになり、冒険を有利に進めることができます。そして何より素晴らしいのは、本作では生活スキルを上げるためにAP(アビリティポイント)を消費しない点です。これにより、原作のように育成のために高難易度の生活コンテンツを無理にプレイする必要がなくなり、プレイヤーは純粋に自分の興味に応じて生活コンテンツに触れることができるようになりました。





最後の特徴は、ゲーム内の数少ない課金要素である、豊富なアバター衣装とペットシステムです。


『マビノギMobile』のほとんどの要素は無料で楽しめますが、「ラッキーボックス」(ガチャ)から入手できるアバター衣装やペットが主な課金要素となります。ボックスには数百種類もの衣装やペットが用意されており、どれも非常に丁寧にデザインされています。特に、ボックス開封時の演出が秀逸で、自分のキャラクターがモデルとして試着室に登場し、入手した衣装をその場でプレビューできます。これらの衣装は部位ごとに分かれているだけでなく、染色が可能で、ゲームバランスを崩さない程度のステータスボーナスも付与されます。これは、近年の成功したMMORPGで確立された手法であり、『マビノギMobile』の自由度の高いキャラクタークリエイトと組み合わせることで、多くのプレイヤーを満足させることでしょう。




『マビノギMobile』は、現代のスマートフォンゲームユーザーのプレイスタイルに合わせて大きな変化を遂げており、必ずしも原作の要素をすべて踏襲しているわけではありません。しかし、自由、気軽さ、そしてコミュニケーションを重視するというゲームの核となる部分は変わっていません。数々の新システムと、より遊びやすくなったゲームプレイは、本格的な冒険を求めるプレイヤーも、のんびりとした生活を楽しみたいプレイヤーも、誰もが自分のペースで楽しめる懐の深い作品に仕上がっています。
あのエリンでの自由な冒険が、もうすぐ帰ってきます。原作をプレイしたことがある方も、初めて『マビノギ』の世界に触れる方も、この自由な大陸の魅力をぜひ体験してみてください。今後の続報と日本での展開に期待しましょう!
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