ベテランアニメーションプロデューサーの鷺巣政安さんが、7月12日に93歳で逝去されました。この訃報は、甥にあたる作曲家でPプロダクション代表の鷺巣詩郎さんが、7月31日にX(旧Twitter)で公表しています。
鷺巣政安さんの兄は漫画家でPプロダクション創設者の鷺巣富雄さん(うしおそうじ名義)で、著名な作曲家である鷺巣詩郎さんは甥にあたります。
鷺巣詩郎さんは、叔父である政安さんのアニメ制作のキャリアを振り返り、アニメ制作会社エイケン(旧TCJ)時代から、『鉄人28号』、『エイトマン』、『スーパージェッター』、『宇宙少年ソラン』、『サザエさん』など、数々の名作アニメーション制作に携わり、日本のアニメ史に多大な功績を残されたと語っています。




叔父との思い出を語る鷺巣詩郎さんは、政安さんが自身の父であり漫画家、そしてPプロダクション創設者である鷺巣富雄さん(うしおそうじ名義)よりも一回り年下だったため、二人は非常に親密な関係だったそうです。幼い詩郎さんにとって、叔父は常に誇らしい存在で、よく政安さんの家に遊びに行っては一日中過ごしていたといいます。
約60年ほど前、叔父の狭いアパートには、すでに自発的に集められた様々なコレクションや展示品が所狭しと並べられていたと回顧。そこで初めて「完成度極まるオタク」というものと、その独特なライフスタイルを目の当たりにしたそうです。詩郎さんは、この作品への情熱こそが、叔父が後に数々の名作アニメを生み出す原動力となり、幼い自分もそういったものに興味を持つきっかけになったと考えています。そして最後に、「命の尽きるその時まで、いや、これからも永遠に僕の誇りである政安叔父さん……謹んで献杯」と、感極まったメッセージを綴っています。
鷺巣政安さんは1932年、東京生まれ。日本アニメ界の重要プロデューサーの一人として、長年アニメ制作会社エイケン(旧TCJ)に在籍し、『鉄人28号』、『エイトマン』、『スーパージェッター』、『カムイ外伝』、『サザエさん』、『ガラスの仮面』、そして『ドカベン』といった昭和を代表する数々の名作アニメを手掛け、日本のアニメーション発展に多大な貢献をされました。