数々の大人気作品を世に送り出し、日本一の発行部数を誇る漫画雑誌の金字塔『週刊少年ジャンプ』。その平均発行部数が、ついに100万部の大台を割ったことが明らかになりました。日本雑誌協会がこのほど公開したデータによると、『週刊少年ジャンプ』の2026年4月~6月期における平均印刷証明付き発行部数は98万5,000部となり、大きな節目を迎えることとなりました。
このニュースは、紙媒体としての雑誌が厳しい状況にあることを示すと同時に、近年加速する電子書籍化の流れを改めて浮き彫りにする結果と言えるでしょう。

この「印刷証明付き発行部数」とは、日本雑誌協会(JMPA)が発表する公式な統計データで、四半期(3ヶ月)ごとに集計・公開されています。そして今回、『週刊少年ジャンプ』が創刊以来、初めてこの数字で100万部を下回ったことになります。
近年の推移を見ると、かつて170万部を超えていた部数が年々減少傾向にあり、2025年の時点ですでに100万部割れは目前に迫っていました。そして今回、2026年4月~6月期でついに大台を割ることとなりました。

かつて黄金期には、『週刊少年ジャンプ』1995年新年3・4合併号(1994年12月20日発売)が653万部という驚異的な発行部数を記録。この数字は、今なお破られていない日本漫画雑誌史上最高記録として燦然と輝いています。

ちなみに、同期間における他の主要漫画雑誌の平均発行部数は以下の通りです。
『週刊少年マガジン』:28万1,000部
『週刊少年サンデー』:12万部
『月刊コロコロコミック』:21万3,333部
他の雑誌は軒並み10万部以下となっており、『ジャンプ』の部数が依然として他を圧倒していることも分かります。

もちろん、この背景には集英社、小学館、講談社といった大手出版社が近年積極的に電子化を推進していることがあります。各社が独自の電子書籍プラットフォームを展開し、読者の主戦場がそちらへ移りつつあるのです。特に週刊誌や月刊誌は物理的にかさばり保管が難しいことから、豪華な付録目当ての争奪戦でも起きない限り、紙の部数が減少していくのは自然な流れなのかもしれません。
『週刊少年ジャンプ』の平均発行部数が100万部を割ったとはいえ、これは必ずしも雑誌そのものの魅力が低下したことを意味するわけではありません。むしろ、現代の読書スタイルが紙の書籍からデジタルへと大きくシフトしている、時代の転換点を象徴する出来事と言えるのではないでしょうか。
via: 日本雑誌協会