日本最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」(通称コミケ)。夏の開催では同人誌やコスプレが注目される一方、「会場の体臭問題」も毎年の恒例行事と化しています。
C108の開催後、日本のSNSでは再び「臭い」「風呂に入ってこい」といった投稿が相次ぎました。しかし、そんな中、自身を中年のカメラ好きオタクと語るある投稿者が、実はちゃんと清潔にしているのに臭ってしまうのだと胸の内を明かし、大きな話題を呼んでいます。なんと、朝シャワーを浴びて新品のTシャツに着替えても、会場に着く頃には臭い始めてしまうというのです。この投稿をきっかけに、ネットユーザーから様々な体臭対策の知恵が寄せられることとなりました。

話題の投稿者は、コミケのたびに「臭い」「風呂入れ」といった投稿が急増することを受け、我々中年男性を代表して言いたい、と前置きした上で、その苦悩をこう綴りました。
「我々おじさんは、朝ちゃんとシャワーを浴びても、有明に着く頃には“あのニオイ”になっちゃうんです…!! Tシャツが新品でもダメなんです。」若い頃は自分も「全くそんなニオイはしなかった」と自嘲しつつ、加齢と共に体質が変わってしまったと語ります。さらに制汗剤を使っても一筋縄ではいかないようで、「りんかい線の車内がスプレーの匂いで充満してて吐きそう」と文句を言われたり、汗だくの肌に直接香水をかけると、かえって生ゴミのような悪臭に変化してしまうこともあるといいます。
そして投稿者は、「もはや我々の身体は呪われている。みんな…俺たちも頑張ってるってこと、どうか分かってくれ…!」と悲痛な叫びをあげました。

この投稿には多くの反響が寄せられましたが、その多くは体臭を非難するものではなく、ニオイを軽減するための具体的な方法を真剣に共有するものでした。
例えば、中年男性向けに「加齢臭」対策を謳った柿タンニン配合の柿渋石鹸などを使ってみては、という提案がありました。また、綿のTシャツは汗を吸うと乾きにくく、雑菌が繁殖する原因になるため、夏のコミケにはポリエステル製の吸湿速乾性のある衣類を選ぶべきだ、というアドバイスも寄せられています。

さらに、制汗スプレーは汗だくになってからではなく、家を出る前に使うのが鉄則、という指摘も。「汗をかいたらウェットティッシュで拭き取る。脇や背中が湿ってきたと感じたらすぐに対処。Tシャツがびしょ濡れになったらもう手遅れです」とのこと。しかも、選ぶなら断然無香料タイプ。さもないと、香りと臭いが混ざり合い、そのニオイはまさに特級呪物になりかねません。
こうした大規模イベントでは、30枚入りのウェットティッシュが「1日でなくなるのもザラ」と冗談めかして語る人までいました。

今回の議論で、意外な盲点として注目を集めたのが、体臭の原因は身体だけではなく、毎日使っている「カバン」かもしれないという問題です。あるユーザーは、リュックサックやその肩紐が長年汗を吸い続けることで、とんでもない異臭を放つことがあると指摘しました。
実際に電車内で遭遇した経験を語るユーザーも。見た感じは清潔そうな若者だったものの、その悪臭は本人からではなく、背負っていたナイロン製のリュックから発せられていたとのこと。そのリュックはまさに「特級呪物」のようで、そのニオイだけで車両全体の空気が「カードショップのニオイ」に変わってしまったと表現しています。


これには元の投稿者も反応し、実はイベントの1週間前にカバンはクリーニングに出し、当日のTシャツも新品だったと告白。「じゃあ一体、何が臭ってるんだ…うぅっ」と、さらなる悩みを吐露しています。

洗浄料や衣類だけでなく、体臭は長期的な食生活や生活習慣も関係している、と考えるユーザーも少なくありません。コミケの1週間前から野菜や果物を多めに摂るなど食生活を改善する、あるいは、普段から運動して汗をかく習慣をつけておく、といった提案が寄せられました。

中には、「普段から酒飲んで肉食って運動もしないのに、当日だけシャワー浴びてキレイにしても、体内に蓄積されたものは放出されるんだから、そりゃ臭うでしょ」と、半ば冗談めかしつつも的を射た意見も。

「なぜコミケは臭いのか」という問いから始まったこの議論は、結果的に、夏の大型イベントを乗り切るための大規模な防臭対策情報交換会へと発展しました。シャワー、制汗剤、ウェットティッシュ、衣類の素材から、カバンのクリーニング、食生活や運動に至るまで、ユーザーたちから様々な知恵が共有されたのです。
そしてこの一連のやりとりは、多くの人々に夏の大型イベントにおけるニオイ問題が、単に「お風呂に入っているかどうか」という単純な話ではないことを改めて認識させることとなりました。身体そのもの、衣類、持ち物、そして日頃の生活習慣、そのすべてがニオイの原因になりうるのです。
via: X@peyangtaneda