『ヤニねこ』が台湾・香港で配信停止!法規制に抵触でファンから悲鳴

7月クールで放送がスタートした、同名漫画を原作とするTVアニメ『ヤニねこ』。喫煙者や依存症のリアルでダーティな日常を赤裸々に描いた作品で、ハイクオリティな作画とぶっ飛んだストーリーで、多くのファンから注目を集め、好評を博していました。

しかし先日、台湾の主要アニメ配信プラットフォーム「巴哈姆特動畫瘋」が8月17日に発表したところによると、『ヤニねこ』が広告宣伝に関する法規に抵触する可能性があるため、香港での配信を停止するとのこと。さらに本日20日には、台湾でも代理店からの通知を受け、作品内容が『喫煙防止条例』の関連条項に違反するとして、管轄当局からの要請により即時配信停止措置が取られたと発表されました。これに対し、ファンからは悲鳴にも似た声が上がっており、このニュースは日本国内でも話題となっています。

本作は香港でも『ヤニねこ』として注目されていました。今回の配信停止を受けて、香港の日刊新聞『明報』など複数のメディアが香港政府衛生署に取材を行いました。衛生署の広報担当者によると、複数の配信プラットフォームで公開されているアニメ作品について、たばこ製品やブランド名が反復的かつ明確に描かれているとの苦情が市民から寄せられていたとのことです。

香港の喫煙に関する条例では、作品中で喫煙、たばこ製品、そのパッケージが描かれたり言及されたりした場合、たばこ広告とみなされる可能性があります。さらにブランド名や商標が登場すれば、広告内容と判断されることもあり得ます。ただし、全ての作品で喫煙シーンが禁止されているわけではありません。たばこが偶発的、付随的に登場するだけで報酬が絡んでいない場合や、喫煙を抑制する目的で描かれている場合は例外規定が適用される可能性があり、現在もその規範について調整が進められているようです。

(この状況は日本メディアでも報じられ、議論を呼んでいます)

また、台湾では本日20日、『巴哈姆特動畫瘋』が公式ファンページで、アニメ内容が『喫煙防止条例』の関連条項に違反するため、管轄当局からの通知を受け、即時配信停止措置を講じたと発表しました。

しかし、台湾の他の配信プラットフォームでは、Netflixでは引き続き『ヤニねこ』が視聴可能で、YouTubeの『Ani-One中文官方動畫頻道』でも変わらず視聴できる状況です。これらのプラットフォームが今後どうなるかは不明ですが、追随する可能性もゼロではありません。

つまり今回の件は、単に「アニメに喫煙シーンがある」という理由で全面禁止されたわけではなく、作中で実際のたばこブランドが繰り返し登場することや、喫煙がストーリー上重要な役割を担っていることが、たばこ広告に関する法規制に抵触する可能性を指摘された形です。

このため、現時点では一部の配信プラットフォームが影響を受けているだけで、全ての視聴ルートで本作の提供が停止されたわけではありません。しかし、今後の関係機関による審査次第では状況が変わる可能性もあり、公式の対応が注目されます。