「日本一のコスプレイヤー」との呼び声も高いえなこさん。近年は音楽活動やYouTubeチャンネルの運営など、その活躍はとどまるところを知りません。
しかし最近、えなこさんがライブ配信で着用したレースクイーン風の衣装が思わぬ波紋を呼んでいます。一部のネットユーザーから「コスプレイヤーという肩書で活動していると、こういった衣装もコスプレだと誤解されてしまう」「文化としての意味が失われる」といった声が上がり、ファンの間で議論が白熱。「そもそもコスプレとは何か?」という大きな論争にまで発展しました。これを受け、えなこさん自身もXを更新し、コスプレに対する自身の考えを表明しました。

この動きに、あるコスプレイヤーの紫月雪那さんが反発。コスプレの商業化や文化への影響に警鐘を鳴らし、キャラクターの再現度やなりきることへの精神性を重視すべきだと主張しました。

えなこさんが配信で着ていた衣装にはコスプレの要素がなく、こうしたものがコスプレとして認識されることで、文化への誤解が広まってしまうと指摘しています。

コスプレ、グラビア、タレント活動などを明確に区別する必要がある、との考えを示しました。

この意見には同調する声もあり、「シーンを牽引する存在として、えなこはコスプレがどうあるべきかを明確に示すべきだ」といったコメントも見られました。
一方で、えなこさんを支持するファンからは、コスプレイヤーには「キャラクターになりきるコスプレイヤー」と「好きな衣装を楽しむコスプレイヤー」の2種類がいるのではないか、という意見も出ています。また、「コスプレが職業として成り立つのであれば、より多様で幅広い活動形式を受け入れるべきだ」との声も上がっています。

えなこさんはトップコスプレイヤーであると同時に、グラビアの仕事もしており、両方をこなすタレントは珍しくありません。「プロのコスプレイヤーだからといって、公の場で常に版権作品のコスプレをしなければならないルールはない」「グラビアの仕事もしている人がこうした衣装を着るのは自然なこと」といった擁護の声も多く寄せられました。

この話題が大きな広がりを見せる中、えなこさん本人がXを更新。「そもそもコスプレとは何か?」という問いに対する自身の考えを、次のように綴りました。
コスプレに対しての定義や考え、理念は人それぞれだと思います。ですが、自分の考えを人に押し付けたり、誰かを否定するような世界にはなってほしくないです。私がコスプレを始めた頃(17年前)は、自分でメイクをしてウィッグをセットして、衣装を自作するのが当たり前でした。
ですが、コスプレは『自己満足』の世界だと思っています。なので、衣装が作れないから、ウィッグやカラコンをしないから(いわゆる『キャラの完全再現』ができていないから)といって『コスプレイヤーじゃない』とか『作品への愛が足りない』とは思いません。自己満足の世界なのだから、何のためにコスプレをするのか、どう楽しむのかは自由です。
自分が大切にしているものを、他の人にも同じように大切にしてほしいと求める必要はないと思っています。これからも趣味としても、お仕事としてもコスプレを続けていきます。コスプレイヤーとして活動しつつ、グラビアなどコスプレ以外のお仕事もさせていただきます。ですが、その中で『えなこはコスプレイヤーじゃない』と思う方もいらっしゃると思います。
私はその考えを否定しません。人それぞれ『コスプレイヤー』の理想像があると思うからです。ただ、『こうじゃなきゃコスプレイヤーじゃない』という世界にはなってほしくないな、と。みんなが好きなようにコスプレを楽しんでほしい。なのでこれからも、私は私の考えで、私のやり方で、好きなコスプレをしていきます。

えなこさんのこの投稿には、多くのファンやネットユーザーから賛同の声が寄せられました。「コスプレイヤーを他人が定義するべきではない」「衣装製作やキャラクターの再現を重視する伝統的なスタイルも、他の表現方法も、どちらもキャラクターへの愛がある」といった意見が多数見られます。
現代では、コスプレイヤーが様々な顔を持つことも珍しくなく、それぞれが自分の好きな方法でカルチャーの魅力を発信しています。
今回の論争に対し、えなこさんは誰かを敵視するのではなく、誰もが自分の好きなものを、自分のやり方で表現すれば良いという姿勢を貫きました。こうした多様性こそが、コスプレという文化の裾野を広げ、その素晴らしさをより多くの人に伝えていく力になるのかもしれません。