『ウマ娘』はオワコン? ネットの衰退説に「10代少女から3、4歳の男の子に乗り換えただけ」という秀逸なアンサーが爆誕し話題に。果ては騎手や調教師まで推しになる競馬沼の深さよ…

近頃、日本のX上で『ウマ娘 プリティーダービー』をテーマにした、なんとも奇妙な議論が盛り上がりを見せています。あるポスト主が「『ウマ娘』が衰退するのは当然」と前置きしつつ、もともとゲーム内の16、17歳の少女キャラクターを愛でていたファンたちが、今やリアル競馬の「3、4歳の男の子、女の子」を追いかけるようになったと面白おかしく語ったことで、ネットユーザーたちが次々とこのネタに乗り、元ポストは瞬く間に拡散されることとなりました。

議論の火付け役となったユーザーは8月21日にXで、『ウマ娘』が衰退しているというより、むしろゲーム内の16、17歳の少女キャラに熱を上げていたファンが、リアル競馬に触れたことで「3、4歳の男の子や女の子じゃないとダメ」な人種に変わっただけだ、と投稿しました。 そして、「一度生まれたものは、そう簡単には死なない」という意味深な言葉で締めくくっています。

ここで言う「3、4歳の男の子、女の子」とは、もちろん人間の子供のことではなく、リアル競馬における3歳馬、4歳馬のこと。この意図的に誤解を招くような言い回しが、この投稿最大の笑いどころとなっています。

すると他のユーザーから、「スマホゲームのガチャはひたすらお金が減るだけだけど、3、4歳の子たちはたまにお金を返してくれるからな」という、あまりにも的確なツッコミが入りました。 まさにこのネタの核心を突く一言です。『ウマ娘』のガチャに消えたお金が返ってくることはまずありませんが、リアル競馬で馬券を的中させれば、少なくともお金が戻ってくるチャンスがあるわけで、この意見はさらなる共感を呼びました。

この一連のやり取りが注目されたのは、近年多くのファンが『ウマ娘』をきっかけにリアル競馬に触れるようになったという背景もあります。 ネット上では、彼らのことを「ゲーム内のギャンブルから、公式認定のギャンブルに乗り換えただけ」と揶揄する声や、「自分も『ウマ娘』から競馬沼にハマったけど、今では毎日“推し馬”を追いかける生活が最高に楽しい」といった当事者からの声も上がっています。

さらには、自身も『ウマ娘』からリアル競馬ファンになったというユーザーが、「みんな川崎競馬場に行ってみてくれ」と熱弁する場面も。その理由も「馬との距離が近いし、メシも美味い。それに焼きそばが辛いんだ」と、実に競馬ファンらしい説得力に満ちたものでした。

その一方で、「競馬の馬券の売上は、単にファンや競馬産業に行き渡るだけじゃない。国庫納付金などを通じて、畜産の振興や社会福祉のためにも使われている」と補足する人も現れ、この「ゲームのギャンブルからリアルのギャンブルへの進化」という冗談に、妙な現実味を与えています。

このネタ合戦が本格的に制御不能となっていったのは、ユーザーたちが「3歳、4歳」というテーマをさらに深掘りし始めてからです。「3、4歳どころか、2歳馬のデビュー戦で脳を焼かれるヤツもいる」とか、「7歳を超えると、また全然違う理由で応援したくなるんだよな」といった声が上がり始めます。

続いて、8歳、9歳馬も戦線に加わります。あるユーザーは「失礼、9歳でもおいしくいただいております」と告白し、別のユーザーは「今はもう去勢済みの9歳のクソガキを追ってるよ」と冗談を飛ばす始末。

そして、「来月で引退する17歳の男の子」というパワーワードが投下されると、この年齢レースはついに天元突破。日本の競馬メディアでは、現役最高齢馬の一頭である高知競馬所属の17歳馬「マイネルバルビゾン」が9月で引退することが報じられており、ラストランの日程も決まっています。 このタイムリーな話題に乗っかり、ネットユーザーたちは「17歳の男の子」という表現でさらに盛り上がったのです。

しかし、このネタの対象はもはや馬だけにとどまりません。あるユーザーは、自分の推しが「ターフを走る生き物」から進化し、今では56歳や58歳の調教師になっていると明かしました。

別のユーザーに至っては、元の文章を「もはや3、4歳の男の子、女の子じゃないとダメじゃない。57、58歳のおじいちゃんじゃないとダメなんだ」と改変。しまいには「推しは67歳の元厩務員です」という猛者まで登場し、このスレッドは完全に「年齢なんてただの数字」という境地に達しました。

もちろん、この一連のやり取りは『ウマ娘』の運営状況を真面目に分析するものではなく、あくまで「『ウマ娘』ファンがリアル競馬に魂を吸い取られている」というテーマのネットのおふざけです。

しかし今回、最も注目を集めたのは「『ウマ娘』は本当に衰退したのか?」という問いそのものではなく、一つの誤解を招きかねない表現から、「16、17歳の美少女から始まり、3、4歳の競走馬に乗り換え、最終的には57、58歳のおじさんですら“推し”になる」という壮大な超展開を生み出したネットユーザーたちのクリエイティビティでしょう。端的に言えば、彼らは『ウマ娘』から「引退」したのではなく、『ウマ娘』を卒業し、そのまま「競馬民」へと転生を遂げただけだったのです。