カルト的人気作『ドニー・ダーコ』、まさかの続編2作が決定!監督は800ページ超の小説版続編を先行刊行へ

(画像提供:フラワー・フィルムズ)

映画史に残る偉大なデビュー作の一つと称されるSFスリラー映画『ドニー・ダーコ』が、驚きの発表を行った。脚本・監督を務めたリチャード・ケリーが自ら執筆した小説版続編『時間旅行の哲学』(The Philosophy of Time Travel、下図)が近日中に刊行されるという。正確な発売日はまだ未定だ。このタイトルは、映画に登場する引退した科学教師が書いた同名の時間旅行に関する書籍から取られていることは、ファンならすぐにピンとくるだろう。

現時点ではストーリーの詳細は伏せられているが、ケリー監督が明かしたところによると、小説は全800ページに及び、物語は第1作の主人公「ドニー・ダーコ」の死から14ヶ月後を舞台にしているという。全編が偽の原稿形式で書かれており、ドニーの両親の視点を行き来しながら、彼らの視点から一連の出来事の経緯を理解しようと試みる構成になっている。

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『ドニー・ダーコ』は数年前に『S.ダーコ』という評価の低い続編が公開されたが、ケリー監督はその製作には関与していない。『時間旅行の哲学』も『S.ダーコ』とは一切関連しないとのことだ。

小説の出版はケリー監督にとって第一歩に過ぎない。監督は本日、この小説をモーションキャプチャーによるアニメーション映画化し、さらにその後に実写版の第3作を製作する計画を明かした。第3作では物語の舞台を28年後の未来へと広げるという。

ケリー監督は『バラエティ』(Variety)誌の最新インタビューで、この小説の構想に10年を費やしたが、同時に正統な続編をどう作るかについては20年間も考え続けてきたと語っている。それは、可能な限りスケールを拡大し、オリジナルキャストを呼び戻したいと考えているからだ。監督は長年にわたり俳優たちと連絡を取り続け、続編の開発状況を伝えてきたという。

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俳優たちとは連絡を取り合っているものの、ケリー監督はまだ正式に続編への復帰意思を尋ねてはいない。「誰にもプレッシャーをかけたくないし、答えを出さなければならないと思わせたくもない。最終的には、全キャストが決めることだ。それぞれがどうすべきかを個別に判断する必要があるし、彼らは分厚い小説を読み込み、自分のキャラクターの運命や、新たに与えられる意味を理解しなければならないだろう」と語る。

ケリー監督は、続編の準備期間が長引いているのは、資金調達の困難さと、第1作の著作権帰属問題が複雑であるためだと明かしている。しかし、続編が本当に製作されるかは大きな疑問符がつく。というのも、ケリー監督は17年間も監督業から遠ざかっており、前作は酷評された『運命のボタン』(The Box)だからだ。しかも、ここ数年、監督は「手元にいくつかの脚本がある」と意気揚々と語ってきたが、これまでに一本も製作されていないのが現状だ。


via: Variety