2026年最高のRG見参!『機動警察パトレイバー EZY』より「RG 1/48 AV-98 Plus イングラム改」を徹底レビュー

第二小隊、久我十和、参る!


2017年の新作発表から長年、ほとんど音沙汰のないまま待ち続けましたが、あの日常系ロボットアニメの金字塔に、ついに今年、新たな物語『機動警察パトレイバー EZY』が加わりました。 色褪せることのないイングラムの白と黒の機体デザインを愛するファンにとって、30年以上の時を経て、現代のハイスペックな制作技術で再びその雄姿を拝めることは、この上なく貴重な体験です。


先日のガンプラ情報局で新製品が発表され、毎年最も注目を集めるRGシリーズにおいて、今年唯一の一般販売アイテムとなるのが、この「イングラム改」です。良くも悪くも、今年最も話題を呼んだキットであることは間違いないでしょう。発売から時間が経ってしまいましたが、恒例のレビューで、その全貌をじっくりと見ていきましょう。


本キットの目玉は、主要な外装パーツに採用されたグロスインジェクション成形です。その表面は、ワックスをかけたばかりの車体のように滑らかで光沢を放っています。


黒色のパーツも同様に鏡面のように滑らかで、リボルバーカノンまで新品のように輝いています。


こちらの多色成形ランナーには、イングラム改のパトランプやフェイスガードなど、各部に使用されるクリアパーツが集約されています。


シルバーのランナーには、近年すっかりお馴染みとなったリアルな金属光沢をもつ成形技術が採用されています。 この輝きが、内部フレームのディテールに写実的な深みを与えてくれます。


しかし、金色の成形色はいまひとつといった印象です。安っぽいいわゆる「うんこ色」ではありませんが、初期に発売されたMG版では胸の警察章がメッキパーツだったことを考えると、今回のRGは少し物足りなさを感じてしまいます。見栄えを良くするためには、後で少し塗装してあげたいところです。


もう一つ、部分塗装が必要となるのが、今回1号機のパイロットを務める新キャラクター「久我十和」のフィギュアです。


旧MGに付属したパイロットフィギュアと比較すると、RGの金型技術によるディテールの細かさは、やはり非常に精巧です。


リアリスティックデカールの枚数はRGシリーズの中では比較的少なめで、シール貼りが苦手な方にとっては嬉しい仕様です。


それでは早速、アニメのオープニングに登場する天鳥桔平のように、イングラムを組み上げていきましょう!


説明書では組み立て工程が特に分けられていなかったため、公式の作例を参考に、まずは以下のフレーム状態を完成させ、内部構造からご紹介します。


今回の関節シーリングは、過去のMGで採用されていた軟質素材ではなく、硬質プラスチックで再現されています。これにより、見た目の美しさだけでなく、四肢の可動域も大幅に向上しました。


頭部のディテールは、このサイズではかなり新鮮に映ります。首元の油圧パイプは軟質チューブとシルバーのパーツで構成されており、このスケールで可能な限り機械的なピストン運動を再現しようという意図が感じられます。


先ほど時間をかけて塗装したパイロットフィギュアですが、機体に搭乗させると、そのほとんどが隠れてしまいます。


胸部ハッチを開けて、ようやく内部を一部垣間見ることができます。コクピット内のモニターのディテールは非常に忠実に再現されており、没入感を高めてくれます。


機体背面に回ると、中央の柱状のパーツにはパイロットシートの昇降機能が備わっています。このギミックについては後ほどご紹介します。


四肢の組み立てに進みましょう。干渉の少ない関節設計のおかげで、腕の可動自由度は旧MGから大幅に向上しています。ただし、一部の関節の渋みが均一ではないため、ポーズを決めるには少し微調整が必要です。


前腕部に内蔵された、リボルバーカノンを取り出すための伸縮機構も忠実に再現されています。欲を言えば、ケーブルを模した赤い軟質チューブが付属していれば、機体のリアリティがさらに高まったことでしょう。


続いて脚部に視点を移します。脹脛(ふくらはぎ)外側の37mmリボルバーカノンの収納ギミックも大きな見どころです。


この滑らかな連動ギミックは、もはや目新しい技術ではありませんが、触れるたびに思わず何度も動かしたくなる魅力があります。


さらに今回のイングラム改では、脹脛の内側に予備弾倉の収納ハッチが新設されています。まさに「恐怖は火力不足から」という言葉を体現したような仕様です!


最後にクールなポーズを決めて、このRGフレームの高い可動性能を完璧に示しましょう。


それでは、白と黒の外装を取り付けていきましょう。新時代のイングラム改、AV-98 Plus、見参!


ここで、比較的スケールが近いアオシマ製の1/43スケールモデルと比較してみましょう。 機体設定全高を基準にすると、両者の身長差は2cm未満のはずですが、並べてみるとその差は意外と顕著です。


背面から関節のシーリング部分を見比べると、RGの方がデザインの一体感や見栄えの点で優れていることがわかります。


新旧バージョンでは、それぞれ異なるメカニカルな解釈がなされています。アオシマ製は全体的に丸みを帯びたラインであるのに対し、RG版はシャープさを際立たせるエッジの効いた造形が加えられています。


肩部のパトランプは、今回のイングラム改における大きな変更点の一つです。斜めにカットされたデザインが、より現代的な印象を与えます。


胸部上部の投光器は、ついに差し替えなしでの展開が可能になりました。さらに、赤色のクリアパーツ内部には反射率を高めるためのホイルシールが使用されており、この点は高く評価できます。


ここで、先ほど触れたパイロットシートの昇降ギミックを操作してみましょう。シートが上昇する前は、内部の青いキャノピーは閉じた状態です。


背面の柱状パーツを後方から押し込むと、パイロットシートがせり上がり、それに連動して青いキャノピーが持ち上がる仕組みです。非常に巧みな設計と言えるでしょう。


もう一つ、同様に工夫を凝らしたギミックが、左腕にマウントされたシールドに隠されています。


裏返すと、そこにはギミックが。収納状態の電磁警棒(スタンスティック)を、左下のスライドレールを使って引き出すことができます。


もちろん、伸長状態のスタンスティックを再現するには、差し替えパーツを使用します。


フェイスガードは、劇中では自動で展開しますが、残念ながらキットでは煩わしい差し替え形式での再現となっており、少し残念なポイントです。


続いて下半身へ。股間部の電動ウィンチもパーツ分割によって再現されています。


付属のワイヤーを使えば、イングラム改が車両を牽引するロードサービス任務を遂行する様子を再現できます(笑)。


後方に回り、目立つ警視庁のマークの下には、小さな穴が隠されています。


内部のパーツを反転させると、ディスプレイスタンド用の接続穴が現れます。これでポージングの幅が広がりますね(で、そのスタンドはどこに…?)。


さらに下、脹脛の末端部分について。RGではこの赤い箇所がシールによる色分けとなっています。アオシマ製のようにクリアパーツを使えなかったのか、少し手抜きに感じてしまう点です。


再び正面へ。脹脛の弾倉ハッチは、外装を取り付けることで、3列の弾薬が順番に引き出される連動ギミックが完成します。これは非常に目を引くギミックです。


『機動警察パトレイバー』の代名詞とも言える、腕を伸ばして銃を構えるポーズも、もちろん再現しておきましょう!


今回1号機パイロットを務める久我十和は、ある意味で太田功の短気な性格を受け継いでいるようで、指揮官である天鳥桔平に制止されなければ、街中でためらいなく発砲してしまいそうです。 なにしろ、一発一発が我々の血税なのですから!


以上で、新時代の『機動警察パトレイバー』キットのレビューは完了です。長年の時を経て、バンダイが新たな技術を投入し、この馴染み深いイングラムの勇姿を再構築してくれたことに感動を覚えます。今後の展開として、2号機や零式の発売にも大いに期待したいところです。


しかし、個人的に最も待ち望んでいるのは、やはり夜空を覆う漆黒の翼――グリフォンの再臨です!

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