『スター・ウォーズ』(Star Wars)の生みの親ジョージ・ルーカス(George Lucas)がこのほど、CBSのインタビューに応じ、映画製作から退く前に、実はさらに3本の『スター・ウォーズ』映画を完成させる計画があったと明かした。しかし最終的には、「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」(Lucas Museum of Narrative Art)の準備に専念するため、正式に引退する道を選んだという。

「このプロジェクトに取りかかったとき、映画製作から引退すると決めた」と、ルーカスは博物館の設立について振り返る。「これは本当に大きな決断だった。まだ3本の『スター・ウォーズ』を作るつもりだったからね」
当時、自分に残された時間は限られていると次第に実感し、映画製作を続けるか、長年構想してきた博物館を完成させるか、選択を迫られたという。
「残された時間がどんどん少なくなっていると気づいた。それでも、この博物館はどうしても完成させたかった」と語っている。

ルーカスは長年にわたり、『スター・ウォーズ』続3部作の構想について何度も語ってきたが、その内容は時とともに変化している。初期のアイデアには、ルーク・スカイウォーカーに妹がいるという設定や、最後に皇帝パルパティーンと決戦を繰り広げる展開もあったが、後に『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)』(Star Wars: Episode VI – Return of the Jedi)へ再構成される形で組み込まれた。
ルーカスは2012年、約40億ドルでルーカスフィルムをウォルト・ディズニー・カンパニーに売却。続3部作は最終的にディズニーの手で製作された。ただしディズニー版にも、ルーカスの初期構想と共通する要素が一部採用されている。物語の舞台が『ジェダイの帰還』から約30年後に設定されたことや、マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーが復帰したことなどだ。
ルーカスは晩年のルークについて、より「超然として霊的」な存在になり、別の次元にいる可能性すらあるという構想も抱いていた。これは後に続3部作で描かれたキャラクターの変化と、一部重なるところがある。
ルーカスにとって、この3本を断念することは、全9作の「スカイウォーカー・サーガ」を自ら完成させる計画に終止符を打つことでもあった。引退後の大きな情熱は、物語芸術と映画文化を後世に残す博物館プロジェクトへ注がれることになった。