門馬司さんが原作、鹿子さんが作画を手掛ける漫画『満州アヘンスクワッド』は、作画担当の鹿子さんが2025年末に病気のため亡くなったことを受け、長期休載に入っていました。突然の訃報に、多くのファンが悲しみに包まれました。
『週刊ヤングマガジン』は9月27日、10月5日発売の第45号から連載を再開すると発表しました。新たに作画を担当するのは、鹿子さんが漫画『キングダム』のアシスタントを務めていた当時の兄弟子にあたる漫画家・ツルシマさん(@tsurushimagum)です。

ヤングマガジン編集部は、「次号『ヤングマガジン』第45号(10月5日発売)より、『満州アヘンスクワッド』の連載を再開します。長らくお待たせしてしまい、申し訳ございません。生前、鹿子先生は『自分がいなくなった後も、後継を立てて連載を続けてほしい』という思いを残されていました」と説明しています。
後任については、「その遺志を受け、後継となる作家を探すなかで、ツルシマ先生にたどり着きました。ツルシマ先生は、鹿子先生が『キングダム』でアシスタントを務めていた当時の兄弟子です。これまで『ヤングマガジン』で『シキュウジ -高校球児に明日はない-』や『極悪転生』などを手掛けており、今回、本作の作画を引き受けてくださいました」と明かしています。
編集部はさらに、「鹿子先生が築き上げた世界と、その筆を受け継ぐことは、決して容易な仕事ではありません。それでも、確かな実力と並々ならぬ情熱をもって本作に向き合ってくださったツルシマ先生に、編集部一同、深く感謝しています」とコメントしました。
▼ ツルシマさんが作画を担当した『シキュウジ -高校球児に明日はない-』

連載再開号の前半に掲載される第216話は、全12ページです。編集部によると、「本来、この回は16ページで構成される予定でしたが、鹿子先生が亡くなる前に描き上げていたのは11ページでした。私たちは、その一枚一枚を何としても読者の皆さまにお届けしたいと考えました」とのこと。そこで、原作者の門馬さんが人物の登場しない12ページ目を新たに構成し直し、鹿子さんのもとで本作を支えてきたアシスタント陣が背景を描くことで、今回掲載される第216話が完成しました。
編集部は、「鹿子先生が最後の力を振り絞って描いた11ページを、どうか一コマ一コマ、目に焼き付けていただければと思います。そして第217話から、『満州アヘンスクワッド』はツルシマ先生の作画によって新たな一歩を踏み出します」と説明。連載再開号には、第216話と第217話の2話が一挙掲載されます。
新たな制作体制について編集部は、「鹿子先生が生み出した個性豊かなキャラクターデザインを大切に受け継ぎながら、そこにツルシマ先生ならではの迫力ある筆致が加わりました。多彩な表情、見開きの力強さ、画面を満たす重厚感。そのすべてから、この作品を受け継ぐ覚悟と情熱が伝わってくる、素晴らしい原稿です」と太鼓判を押しています。
さらに、「完成した第217話を受け取ったとき、作画のクオリティーに圧倒されると同時に、『また、このキャラクターたちに会えるんだ』と、編集者である以前にひとりの読者として胸が熱くなりました。こうして再び物語の続きを皆さまにお届けできることを、本当に幸せに思います」と率直な思いをつづりました。
編集部は関係者への感謝も表明。「今回の連載再開は、鹿子先生のご家族をはじめ、友人の遺志を背負って大役を引き受けてくださったツルシマ先生、鹿子先生のためにこの物語を最後まで描き切りたいと言ってくださった原作の門馬先生、制作に力を貸してくださったアシスタントの皆さま、そして再開を信じて待ち続けてくださった読者の皆さま……多くの方々の思いと尽力によって実現したものです。そして何より、この作品の未来を願い、後継へ託すという遺志を残してくださった鹿子先生に、改めて深い敬意と感謝をささげます。」と伝えています。
今後の展開については、「『満州アヘンスクワッド』のチチハル編はいよいよ佳境を迎え、その先には新たな舞台が待っています。新たな一歩を踏み出す『満州アヘンスクワッド』を、これからもどうぞよろしくお願いいたします」と呼び掛けました。

鹿子さんの絵は、ひと目でそれと分かるほど強烈な個性と存在感を放っていました。それだけに、ファンにとっても後任探しが一筋縄ではいかないことは想像に難くありません。
今回バトンを受け取るツルシマさんも、『キングダム』のアシスタント経験を持ち、独自の力強い作風で知られる漫画家です。同じ現場につながりを持つ作家が鹿子さんの遺志を継ぎ、再び物語を動かしていくことになります。待ち続けてきた読者にとって、10月5日は忘れられない連載再開の日となりそうです。
via: X@【公式】『満州アヘンスクワッド』