行きつけの飲食店では、いつも同じメニューを頼む派ですか? それとも、いろいろな料理を開拓する派でしょうか。
あるXユーザーは、同じ店に14年間通い続け、毎回欠かさず天津飯を注文していたそうです。ところが2015年、店主から「よかったら、天津飯以外のメニューも食べてみてくださいね。」と言われたことで、何とも気まずい気持ちに。それ以来、11年半にわたって店へ行けなくなってしまいました。しかし、その後は自宅で天津飯作りを徹底研究。理想の一皿にかなり近づいたという近況を投稿し、大きな反響を呼んでいます。

▼2015年、店から「ほかのメニューも食べてみて」と声をかけられた当時の投稿。

投稿者によると、一度だけチャーハンを注文したにもかかわらず、店から天津飯が出てきたこともあったのだとか。それほど長年にわたって天津飯ばかり頼んでいたため、店側にもすっかり「この人=天津飯」と認識されていたのでしょう。しかし、店主から「ほかのメニューも」と勧められたことで気まずくなり、それきり足が遠のいてしまったそうです。

そして最近、「あの日から11年半、何となく気まずくて一度も店には行かず、自宅で自分にとって理想の天津飯を研究し、作り続けてきました。」と投稿しました。
もちろん、その間も天津飯への情熱が消えることはありませんでした。むしろ自宅で試行錯誤を重ね、少しずつ「理想の天津飯」へと近づいていったのです。2026年9月には現在の出来栄えを公開し、「かなりゴールに近づいてきた気がします。」と手応えをつづっています。
この壮大な天津飯エピソードには、ネット上でさまざまな声が寄せられました。
店主は純粋な好意から、常連客にほかの料理も味わってもらいたかっただけではないか、という意見も多数。「天津飯だけでなく、ほかのメニューにも自信があるので、機会があれば食べてみてほしい」という気持ちだったのでは、と推測する声が上がっています。

一方で、人によっては「店にずっと覚えられていて、毎回何を注文するかまで把握されていた」と気付くこと自体がプレッシャーになる、との指摘も。店員に悪気がなくても、「いつも同じ料理を頼む人として認識されている」と分かった瞬間に気まずくなり、店へ行けなくなることもあるようです。

極度の人見知りだという姉の体験談を紹介する人もいました。その姉は毎日同じカフェに通っていたものの、店主から笑顔で「毎日来てくれていますよね?」と声をかけられたことをきっかけに、自分が認識されていることが気になり、通うのをやめてしまったそうです。このエピソードから、「常連客の中には、店に顔を覚えられたくない人もいる」という点にも注目が集まりました。

その一方で、多くの人が食いついたのは、投稿者が数十年にわたって貫き続けた天津飯への執念です。店主はほかのメニューも試してほしかっただけなのに、ひと言で常連客を失い、結果として「天津飯職人を育ててしまった」と笑う声も上がりました。

天津飯を25年も研究しているなら、腕前はもはや一般的な町中華を超えており、自分で店を開けるレベルなのでは……というツッコミも寄せられています。

2015年に店を離れてからも、投稿者は天津飯を諦めるどころか、その探究の舞台を自宅へと移しました。店に通う一人の常連客から、自宅で試作を繰り返す料理愛好家へ。そして現在は、自らの成果をネットで公開するまでに。その歩みは、実に25年半にも及びます。
店主の何げないひと言から始まった、11年半の「天津飯修業」。ネット上で「ただ天津飯を食べていただけのはずが、まさか25年半に及ぶ壮大な物語になるとは。」と驚かれるのも納得です。しかも、この物語はまだ完結していない様子。投稿者が追い求める「理想の天津飯」は、いまだ完成には至っていないのです……。