(画像提供:ディズニー)
大きな期待を集めていた実写版『モアナと伝説の海』(Moana)だが、今夏の興行は振るわず、世界興収は3億2000万ドル止まり。製作費2億2000万ドル、宣伝費も1億ドル近くに達した大作だけに、巨額の赤字を抱える惨憺たる結果となった。
2カ月前、ディズニーCEOのジョシュ・ダマーロは同社の決算説明会で、『モアナと伝説の海』の興行成績は厳しいものの、ディズニーのほかの事業では収益拡大につながるとの見方を示していた。「実写版『モアナと伝説の海』は今後、Disney+で多くの視聴を獲得し、アニメーション版の成功を引き継ぐ可能性がある。アニメーション版は、ストリーミング史上最も視聴された映画のひとつだ」。しかし、ダマーロの楽観的な発言とは対照的に、ディズニーのプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるデイナ・ウォルデン(下写真)は、失敗と正面から向き合う姿勢を見せている。

(画像提供:ブルームバーグ)
ブルームバーグ主催のScreentimeに登壇したウォルデンは、次のように語った。「現在の市場は競争が激しく、適切な作品を適切なタイミングで公開し、観客の一定のニーズを満たさなければなりません。実写版『モアナと伝説の海』は非常に素晴らしい作品だと思っていますが、興行成績が落ち込んだのは、アニメーション映画『モアナと伝説の海2』との公開時期が近すぎたことが影響したのかもしれません。アニメ版第2作は特殊な経緯で完成した作品です。当初はシリーズとして制作され、途中で映画へと方針が変更されましたが、実写版より約18カ月早く公開されました。別の映画を待ち望む気持ちが観客の中で高まるまで、十分な時間を置けなかったのかもしれません」