『進撃の巨人』も「禁書」に? 米公立校で年間1万1000件超が撤去・閲覧制限、調査開始以来最多

米国の非営利団体PEN Americaが発表した最新の調査によると、2025年7月から2026年6月までの学年度に、全米の公立学校で書籍が撤去または閲覧制限された事例は1万1982件に上りました。前年度の6870件から大幅に増加し、同団体が調査を開始した2021~2022学年度以降で過去最多となっています。

対象は米国の出版物にとどまらず、漫画作品にも及んでいます。諫山創さんの『進撃の巨人』も、一部の学区で閲覧制限の対象となりました。複数の学区で同じ書籍が制限された重複分を除くと、影響を受けた作品は全米で7370タイトルに上ります。

PEN Americaは、こうした「禁書」の急増が、共和党のドナルド・トランプ氏による第2次政権の発足後と重なっていると指摘。近年は一部の保守系団体や共和党の政治家が地方の学区に圧力をかけ、暴力や性的描写、LGBTQなどを扱う書籍の閲覧を制限するよう求める動きが続いています。

州別では、テキサス州が8193件、フロリダ州が3212件と、ほかの州を大きく上回りました。また報告書では、一部の学区が撤去対象となる書籍の選別や判定にAIを活用し始めていることも紹介。学校図書の審査をAIに委ねるという、なんともディストピア感のある手法にも議論が広がっています。


via: 産経ニュース