トム・クルーズ『The Digger』が大赤字!それでも強気「興収のために映画を撮っているわけじゃない。『ブレードランナー』もコケたが名作になった」

(画像:ワーナー・ブラザース映画)

トム・クルーズ主演のコメディドラマ『The Digger』は、日本では10月9日公開予定。海外では先週封切られたが、評価が真っ二つに割れただけでなく、興行成績も厳しいスタートとなった。製作費は約1億8000万ドルに上るが、全世界での公開初週末興収はわずか2000万ドル。最終興収は1億ドルにすら届かない可能性があると各方面で予測されている。だが、主演のトム・クルーズと、監督・脚本を兼任したアレハンドロ・G・イニャリトゥは、以前から楽観的に受け止める覚悟を決めていたようだ。海外公開前に収録されたインタビュー映像では、興行的な大失敗や賛否両論の評価に見舞われる可能性について、それぞれの考えを語っている。

トム・クルーズとイニャリトゥ監督は、ポッドキャスト番組『On Film With Kevin McCarthy』で『ブレードランナー』を例に挙げた。今でこそ映画史に残る傑作として絶賛されている同作だが、初公開時の評価は散々で、興収も製作費を回収できないほど振るわなかった。

トムは「時代を先取りしていた映画なんだ……。自分としては、ただ時の試練に耐えられる映画を作りたい。公開初週にはいろいろなことが起きる。でも僕は、1980年代や90年代にも映画を公開できたことを幸運に思っている。当時は映画が1年間も劇場で上映されることがあった。『レインマン』や『7月4日に生まれて』のような作品は、丸1年にわたって上映されていた。どうすれば時の試練に耐え、進化し続ける映画を作れるのか? 本当に……『The Digger』はそういう映画だと思っている」とコメント。さらに、「映画を作るとき、公開初週末にいくら稼げるかなんて考えない。僕たちが作った作品が、長く愛され続けることの方が大切なんだ」と力を込めた。

(画像:ニューヨーク・タイムズ)

イニャリトゥ監督も、ニューヨーク・タイムズの単独インタビューで、観客が物語に込めた意図を理解できないのではないかと心配しているかを聞かれ、こう答えている。「間違いなく、これは普通ではない映画だと思う。観客を強く挑発する作品だ。僕にとって映画の役割とは、まさにそこにある。対話を始めることなんだ。個人的には、何かを違う方法で伝えようとする映画が好きだ。もっと分かりやすく物語を語ってほしい人がいるのも構わない。でも、映画はアイスクリームじゃない。だから正直に言えば、こうなることは最初から予想していたよ」


via: The New York Times