『ランタンズ』ハル・ジョーダン死亡で物議!脚本家トム・キングが「キャラ嫌い」を否定 ヒーローの犠牲は“スーパーヒーロー疲れ”打破のため

HBO MaxのDCUドラマ『ランタンズ』シーズン1が先日最終回を迎え、カイル・チャンドラー演じるグリーン・ランタン、ハル・ジョーダンが殺害されたことが確定。この展開を受け入れられない視聴者も少なくない。

製作陣は「ハルが嫌いなのではないか」との批判に対し、共同クリエイターでDCコミックスの著名なコミック作家でもあるトム・キングが、ポッドキャスト番組『House of R』で反論。キャラクターを死なせたのは、決してハルへの反感からではないと強調した。

ハルの退場をめぐる反発について、キングは自身もファンと同じようにハルを愛していると説明。さらに『スター・トレック』で「勝ち目のない状況」など存在しないと信じるカーク船長になぞらえ、次のように語った。

「スーパーヒーローものへの食傷感を打破する方法のひとつは、愛するキャラクターをつらくても殺すことだ。僕たちも皆さんと同じくらい彼を愛している。それでもこれをやったのは、このユニバースが広大で現実味のある場所であり、そこで起きるすべてに意味があると伝えるためなんだ」

一方、共同クリエイターのデイモン・リンデロフは『Collider』のインタビューで、ハルが復活する可能性についてこう答えている。

「答えを推測するようなことは絶対にしたくない。ただ言えるのは、シーズン1の脚本家チーム全員、そしてシーズン2の構想に取り組んでいる人たちも含めて、たとえ胸が張り裂けるほど悲しく、失望や苛立ちを招く展開だとしても、最悪なのは第1話でハルが間違いなく死んだと見せておきながら、後になって『実はクローンだった』と言い出すことだと考えていた。あるいは『プリンセス・ブライド・ストーリー』の言い回しを借りて、『ほとんど死んでいただけ』とすることだ」

「断言するけれど、この先の物語がどうなるのか、僕は本当に何も知らない。ほかの脚本家たちが今後使うかもしれない物語上の手法を、僕が制限したくもない。コミックでパララックスがどう描かれてきたかを考えれば、ハルは正史の中で少なくとも3回か4回は死んでいる。それにカイルの演技によって、観客はハルを好きになった。だからこそ、シーズン1で積み上げた感情的な衝撃を尊重しなければならないと思う」

さらに『ゴースト/ニューヨークの幻』を例に挙げ、「パトリック・スウェイジが生き返る『ゴースト/ニューヨークの幻2』を観たいかと言われたら、答えはノーだ。それではオリジナルが持つ感情的な衝撃が弱まってしまう。でも、やろうと思えば方法はある」と続けた。

シネストロはハルを復活させる方法を知っているとほのめかしていたものの、シリーズ側は現時点でキャラクターの復帰を明言していない。また、物議を醸しているのはハルの死だけではない。一部のファンからは、劇中のハルが利己的で偏見を持つ人物として描かれながら、最終回では彼のヒーローらしさが十分に示されなかったとの批判も上がっている。

こうした視聴者にとって、死によって物語に重みを与えようとした製作陣の狙いは、ハルというキャラクターが不当におとしめられたとの疑念を払拭するには至っていない。

via: Collider